世界最大級の日本映画祭 ドイツで100本が一挙上映
世界最大級の日本映画の祭典、Nippon Connectionを知っていますか?
ドイツのフランクフルトで開催されるこのイベントでは毎年100本以上の日本映画が上映され、ドイツ国内はもちろん、世界各国から約20000人もの日本映画ファンが集まります。映画だけでなく、屋台やゲームセンターなどが出店されるほか、日本酒や合気道、囲碁将棋、折り紙、お茶など日本の文化を体験できるワークショップがあるのも人気の秘密です。JVTAは今年もこの映画祭をサポート。MTCの浅川奈美プロデューサーと石井清猛ディレクターとが現地に赴き、特別上映プログラムや字幕のワークショップなどを行います。
JVTAが贈る特別上映プログラムは、今年生誕100周年を迎える巨匠、市川崑監督が2000 年に手がけた『新選組』。海外で初めて上映されるインターナショナルプレミアとなります。黒鉄ヒロシ氏の原作マンガをから切り出したキャラクターを紙人形に仕立て、それを操りながら全編を撮影するという手法により、アニメでも実写でもない全く新しい映像世界を作りあげています。中村敦夫さん、中井貴一さん、原田龍二さんなど豪華な顔ぶれの吹き替えにも注目。英語字幕はPROゼミに参加した当校の修了生8人が手がけました。
(C) Fuji Television Network, Inc.
Courtesy of KON Pro Inc.
特別レクチャーでは、明治学院大学教授で教鞭を取るローランド・ドメーニグ氏が登壇。日本のアニメ文化の歴史を紐解くレクチャーをJVTAがサポートします。さらに毎年、あらゆる国と年齢の皆さんが参加し、大人気となっている英語字幕ワークショップを開催。今年も日本の映像作品の魅力と映像翻訳の面白さを世界の人たちと共有してきます。
6月2日のオープニング時には、今年から新たに創設されたニッポン名誉賞の授賞式が行われ、初代受賞者の浅野忠信さんが登場します。気になる上映作品のラインナップは、『紙の月』『花宵道中』『娚の一生』『寄生獣』『寄生獣 完結編』『渇き。』『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』『太秦ライムライト』など今の日本を切り取る話題作が目白押し。JVTAの修了生や講師が字幕に携わった作品も多数上映されるので、現地での反応が楽しみです。
★JVTAの修了生や講師が字幕に携わった上映作品
■Nippon Cinema
『太秦ライムライト』
■Nippon Visions
『デュアル・シティ』
『小さき声のカノン-選択する人々』
『始まりの風景』
『お盆の弟』
■Nippon Animation
『新選組』
『タクシードライバー祗園太郎 THE MOVIE すべての葛野郎に捧ぐ』
Nippon Connectionは6月2日から7日までドイツのフランクフルトで開催。
現地の様子も追ってご紹介していきます。