新進気鋭のクリエイターをいち早くチェック SKIPシティ国際Dシネマ映画祭がスタート
デジタルで撮影・制作された作品のみにフォーカスした国際コンペティション、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が7月18日にスタートします。このイベントは、過去に上映された作品の監督がその後、国内外で活躍するなど若手映像クリエイターの登竜門としても知られています。例えば、2009年に『ロストパラダイス・イン・トーキョー』でSKIPシティアワードを受賞した白石和彌監督は2作目に山田孝之さん主演『凶悪』を発表し、国内で多くの賞を受賞。また、2012年長編部門監督賞・SKIPシティアワードを受賞した『チチを撮りに』(中野量太監督、英語字幕をJVTAが担当)はその後ベルリン国際映画祭に正式招待されました。今年も世界74の国と地域から、これまでの長編制作本数が4本までの監督による約500本のエントリーから厳選された長編12本、130本の応募から選ばれた短編12本、さらに昨年開設されたアニメーションコンペティション部門では14本が一挙上映されます。
JVTAはこのイベントを字幕制作でサポートしており、今年は12本の作品の英語字幕を担当(うち3本はショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015の出品作品)。16人の修了生が活躍しています。JVTAではこのイベントとコラボした「英語字幕PROゼミ」を開講。英語字幕PROゼミとはスポッティングから英語字幕づくりに取り組み、日英映像翻訳科の講師や翻訳ディレクターによる2度のフィードバックを受けられるゼミ形式のワークショップです。今年も7人が参加し、3本の短編映画を担当しました。JVTAは、仕事としての実績を積みながらプロの指導によりさらなるスキルアップができるこうしたゼミで修了生のデビューをサポート。完成された作品をSKIPシティが誇る4Kデジタルシネマプロジェクターによる最高の上映環境で観客の皆さんと共に鑑賞できるのは、翻訳者にとって至福の時となっています。
『オンディーヌの呪い』
オープニング上映は田畑智子さん主演の長編『鉄の子』(福山功起監督)、短編コンペティションには、長塚京三さんと遠山景織子さん主演『オンディーヌの呪い』、升毅さんと朝加真由美さん主演『不旋律のソナタ』など今年も注目作品がラインナップしています。
また、バリアフリー上映もおすすめです。今年は渡辺謙さんが出演したハリウッド版の『GODZILLA ゴジラ』の日本語吹き替え版に視覚障害者のための音声ガイドと聴覚障害者のためのバリアフリー字幕がついて上映されます。
『不旋律のソナタ』
今後、世界に羽ばたくことが期待される新進気鋭の作家の作品をいち早くチェックできるチャンス。さらに劇場で英語字幕やバリアフリー上映に触れられる貴重な機会です。ぜひ、会場に足を運んでみてください!
◆SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 公式サイト
http://www.skipcity-dcf.jp/