アニソン界のスター5人が集結! JAM Projectインタビュー
JAM Projectは、日本のアニメソングの実力派シンガー5人が集結したスーパーユニット。影山ヒロノブさん(『ドラゴンボールZ』主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA(チャラヘッチャラ)」)をはじめ、遠藤正明さん(『勇者王ガオガイガー』主題歌「勇者王誕生!」)、きただにひろしさん(『ONE PIECE』主題歌「ウィーアー!」)、奥井雅美さん(『少女革命ウテナ』主題歌「輪舞-revolution」)、福山芳樹さん(『マクロス7』主題歌「SEVENTH MOON」)という豪華な顔ぶれでワールドツアーを敢行し、パワフルな歌声で世界中のファンを魅了しています。そんなJAM Project が今年、米・サンフランシスコで開催された日本カルチャーを発信するイベント、J-POP SUMMITに初登場。MTCのジェシー・ナスディレクターがライブ前にインタビューを行い、世界の観客の反応や思い出のアニメなどについてお話を伺いました!
○皆さん、サンフランシスコは初めてですか? 印象はいかがですか?
影山ヒロノブさん:初めてです。カリフォルニアなのでもっと暑いのかなと想像していたら、すごく涼しくて…。いま日本は猛暑なので、快適ですね。あとは街がきれいですね。
奥井雅美さん:そう、きれい。
影山ヒロノブさん:今まで何カ所かアメリカのイベントで歌ってきましたが、サンフランシスコは景色がいい。すごくきれいですね。
福山芳樹さん:やはり映画の街ですよね。映画で観たとおりの景色だなと(笑)。坂道とケーブルカーと橋があって…。
○それはゴールデンゲートブリッジですね! 皆さんは、今までライブで何カ国に行かれましたか?
影山ヒロノブさん:それぞれソロでいろいろ行っていますが、JAM Project では、15カ国くらいですね。初めは2008年にJAM Projectでワールドツアーをやりました。その時はアジア5都市とアメリカとメキシコ、ブラジル…。
奥井雅美さん:ヨーロッパがフランス、スペイン…。
影山ヒロノブさん:あとはアジアの国ですね。ちょうど日本のアニメソングが世界に広がった時にツアーで周ったので、もうびっくりするくらい、どの国でも熱烈に歓迎してもらって…。その頃、海外公演は初めてだったので、自分たちのことをみんながどのくらい知っていてくれるのか不安じゃないですか。でもブラジルもアジアの各国をはじめ、どの国でも多くのお客さんが待っていて盛り上がってくれて、本当にびっくりしましたね。
○日本と海外で観客の反応に違いはありますか?
影山ヒロノブさん:ブラジルの人はとても情熱的だとか、多少の違いはありますが、基本的にはみんな立ち上がって、ロックのコンサートみたいに歌うというスタイルですね。ヨーロッパもアジアも北米も南米も同じような感じです。
○日本語の歌詞でも一緒に歌ってくれるんですか?
福山芳樹さん:それはすごいですよ。ちゃんと日本語で歌ってくれるので、びっくりします。
○海外でライブをする時に何か意識することはありますか? 例えば特別な演出とか。
影山ヒロノブさん:JAM Projectに関して言えば、それぞれのソロの曲もやることですね。
みんなソロでの長いキャリアがありますが、日本国内ではJAM Projectの曲だけで、基本的にソロの曲はやりません。でも海外ではソロのナンバーも代表曲を1曲ずつくらいは挟むようにしています。たまにしか行けないので…。
○海外の活動が多いということで、英語の勉強中と伺いましたが…。
影山ヒロノブさん:ポジション的に一応、頑張ってます(笑)。
奥井雅美さん:影山さんはすごいですよ、Facebookを英語で頑張っている!
影山ヒロノブさん:いや全然もう…。僕は47歳から英語の勉強を始めたんですよ。だから覚えた単語をどんどん忘れていく毎日で(笑)。でもTOEIC受けたりして、一応努力はしています。
○MCも全部英語ですか?
影山ヒロノブさん:はい、一応(笑)。簡単な英語ですけど…。
○アニメソングを歌う皆さんですが、個人的に好きなマンガは何ですか?
影山ヒロノブさん:世代に結構幅があるので、みんなバラバラですね。僕は子どものころに見た『海のトリトン』という作品が、自分の記憶の中に熱く残っています!
きただにひろしさん:僕はいろいろ見るんですけど、やっぱり自分が関わっているというのもあって『ONE PIECE』が好きです。
福山芳樹さん:『マクロス7』ですね。
奥井雅美さん:私は『デビルマン』。あと、『新造人間キャシャーン』などちょっとダークな部分があるヒーローが好きです。最近は日本の式神がテーマの、例えば巫女さんがでてくるようなスピリチャルな作品も好きですね。術を使うような…。
遠藤正明さん:僕は小さい時に見ていた『アルプスの少女ハイジ』。あのシリーズが大好きでした。
影山ヒロノブ:合わねえよ、そのシャツと!(笑)
遠藤正明さん:本当に日本では昔からアニメがそばにあって、みんなアニメを見ていろいろなことを学んできたというか。ハイジを見て…。
奥井雅美さん:何を学んだの? ブランコの乗り方?(笑)
福山芳樹さん:ヤギの乳の絞り方を学びました。(笑)
○今回、J-POP SUMMITで何か気になるイベントはありますか?
福山 芳樹さん:僕はジャルジャルの大ファンなので、時間があったら彼らは全部見たいし、サインまでもらおうと思っています!(笑)。
影山ヒロノブさん:日本のコメディアンの人がアメリカでどんなショーをするのか、すごく興味がありますね。英語だったりするの?
○英語だそうですよ。
全員:マジで?!
福山 芳樹さん:ジャルジャルは独特で、全然言葉をしゃべらないコントもあるので…。楽しみです!
○今後、挑戦したいことはありますか?
影山ヒロノブさん:バンドとしては、新しいことをやることも大事ですが、自分たちが一番キャリアも長いので、どこまで現役でライブをやり続けられるかが大事になってくると思います。若い人にも「あんな風に、一生アニメソングを仕事にできるんだな」と思ってもらえたらと。あとは、まだ行ったことのない国にも行ければ嬉しいですね。
遠藤正明さん:僕は個人的にアフリカ大陸にはまだ歌いに行ったことがないので行ってみたいですね。
影山ヒロノブさん:僕はエジプトに1回行ってきたのですが、その時も凄く盛り上がりました。「次はJAMでも来てください!」と言ってくれていたのですが、政治的なことで難しくなってしまって…。でもいまはインターネットの時代なので、どこに行ってもアニメ好きな人は多いんだなと感じますね。
きただにひろしさん:僕はオーストラリアに行ってみたいですね。
福山芳樹さん:僕はイギリスですね。ブリティッシュロックを聴いて育ってきたから、あそこで“240ボルトの電圧”で歌ってみたい!(笑)
奥井雅美さん:私もエジプトに行ってみたかったですね。
影山ヒロノブさん:エジプト良かったよ。ちょうど砂嵐の季節に野外で演奏していてすごいことになって…(笑)。
奥井雅美さん:スフィンクスの隣で演奏してみたいです。
影山ヒロノブさん:今後政治が安定すれば、きっと実現しそうな気がします。
○実現できるといいですね。楽しみにしています。ありがとうございました!
全員:ありがとうございました!
JAM Project 公式サイト
http://jamjamsite.com/
J-POP SUMMIT 公式サイト
http://www.j-pop.com/