北欧映画の祭典 トーキョーノーザンライツフェスティバル(TNLF)が2月10日(土)開幕!
北欧5カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランド、フィンランド)にフォーカスした作品を集めた映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル(TNLF)」が2月10日(土)開幕します! JVTAは毎年、このイベントを字幕制作やアテンドなどでサポート。今年は、上映作品全14本のうち9作品の日本語字幕を修了生が手がけています。今回はその9作品を一挙ご紹介。スウェーデン特集やフィンランドのカウリスマキ、ノルウェーの鬼才の特集など、TNLFならではのラインナップです。
◆北欧パノラマ
新旧の北欧映画の傑作を集めた特集上映
『チーム・ハリケーン』
デンマークで今人気の、8人の少女たちの物語。カラフルでポップな映像とはうらはらに、摂食障害や自傷行為、ジェンダーなどシリアスなテーマが盛り込まれています。ヴェネツィア国際映画祭でも話題となったアニカ・ベウ監督初の長編としても注目の一本です。
『グッド・ハート』
アカデミー作品賞受賞作『それでも夜は明ける』やD・ラドクリフが死体役という話題作『スイス・アーミー・マン』などへの出演で注目のポール・ダノが主演。心優しいホームレスの青年と、バー経営者の老人との交流を描くハートフル・ストーリーです。
『トム・オブ・フィンランド』
筋肉隆々な肉体をレザージャケットやユニフォームに包んだ男性を描いたエロティック・アートで世界的に知られるフィンランド人アーティスト、トム・オブ・フィンランド。第2次大戦後の保守的な時代の中で葛藤した彼の半生を描いています。
◆FOCUS ON SWEDEN
今年外交樹立150周年を迎えたスウェーデン映画にフォーカスした特集
『アバ / ザ・ムービー』
スウェーデンの音楽と言えばやはりアバ。1970年代、「ダンシング・クイーン」や「マンマ・ミーア」「チキチータ」などが世界中で大ヒットした彼らのPVを数多く手がけたラッセ・ハルストレムが監督を務め、1977年の豪州ツアーの様子を収めました。ヒット曲が満載です!
『がらくたヘリコプター』
修理した柱時計を祖母に届けるために、旅に出たロマ族の兄弟を追うロードムービー。スウェーデンで注目の監督、ヨーナス・セルベリ=アウグスツセーンによる初の長編作品なので、要チェックです。
『一番強い者』
A・リンドブロムが1920年に北極で撮影した映像に、A・シェ―ベルイが後に撮り足したドラマ部分を巧みに結合させたという意欲作。上映会場ではTNLF恒例のピアノの生演奏と共に鑑賞できます。毎年、大人気の企画をぜひ体験してみてください。
◆MIKA KAURISMÄKI 監督、ミカ・カウリスマキ。
弟のアキ・カウリスマキと共に、フィンランド映画界の巨匠として知られるミカ・カウリスマキが手がけた2本を上映。
『ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン』
異国の路上で目を覚ましたのは、かつて天才ベーシストとして活躍していた男ゾンビ。さまよう彼の姿のバックに流れるのはブラック・サバスのナンバー。カウリスマキ作品の常連で95年に急逝したマッティ・ペロンパーが友人役で出演しています。
『ティグレロ 撮られなかった映画』
1950年代に製作を予定されながら幻となったアクション超大作『ティグレロ』。その監督だったサミュエル・フラーが愛弟子ジム・ジャームッシュを連れて、当時のロケ地アマゾンへ。その様子を収めたドキュメンタリーです。
◆ARILD ANDRESEN × KRISTOFFER JONER - 監督アーリル・アンドレーセンと俳優クリストッフェル・ヨーネル –
ノルウェーの鬼才と個性派俳優がタッグを組み、父親を描いた名作を上映。
『オルハイム・カンパニー』
息子ヤーレの視点で少年時代を回想する物語。独裁的で暴力的な父親をヨーネルが熱演しています。ノルウェー国際映画祭でノルウェーのアカデミー賞とも言われるアマンダ賞の主演男優賞と助演女優賞を獲得した秀作が日本で初上映。
「トーキョーノーザンライツフェスティバル(TNLF)」は2月10日から渋谷のユーロスペースでスタート。ぜひ皆さんも北欧映画の魅力に触れてください!
「トーキョーノーザンライツフェスティバル(TNLF)」 北欧映画の1週間
2018年2月10日(土)~2月16日(金)
ユーロスペース
http://tnlf.jp/