学生たちの字幕が届いた!写真で見る“難民映画祭”明星大学特別上映会
JVTAの講師陣が指導を行う明星大学人文学部国際コミュニケーション学科の「映像翻訳フィールドワーク」。学生らが映像翻訳の手法を学び、映像に字幕を施す授業で完成した作品の上映会が11月18日(土)に開催されました。
上映作品は国連UNHCR難民映画祭上映作品『ノーウェア・トゥ・ハイド~あるイラク人看護師の記録~』。ISISの台頭により紛争状態に陥ったイラクの現状を映し出す作品です(解説)。
●開演(13:00~)
まずは字幕を手がけた学生たちのスピーチから。明星大学映像翻訳フィールドワークは国連UNHCR難民映画祭の「学校パートナーズ」の一員としてこの日の特別上映会を行うことを伝えた上で、「映像翻訳とは何か?」「翻訳を通じて得たもの」を4人が発表しました。“1秒=4文字”といった映像翻訳の制限の中で映像のメッセージを伝えることの難しさや、活動を通じて発表する力がついたことなど、それぞれの思いを観客に届けました。
●上映・特別ゲスト対談(13:20~)
上映後は特別ゲスト・いとうせいこうさんが登壇。「私たちは難民の人々に対し何ができるのか」というテーマで、学生らとトークセッションを行いました。
来場者たちと同じ席で映画を観たいとうさんは「良い字幕だった。こういった上映会を行う動きが他の大学にも広まってくれれば」と感想を述べ、自身の経験や、国境なき医師団での取材活動(*)にまつわるエピソードを紹介。簡単な英語でも、苦境にある人々にメッセージを送る大切さを語りました。
*「『国境なき医師団』を見に行きたくて」――いとうせいこう(国境なき医師団Webサイト内)
●閉演(15:20)
観客を見送る学生たち。イベントの感想を聞くアンケートを回収し「ありがとうございました」と挨拶を。こうして、学生たち主導の上映会は幕を閉じました。
●映像翻訳フィールドワークについて
明星大学人文学部国際コミュニケーション学科には「フィールドワーク」という体験型の授業があります。フィールドワークの授業には国内で行うものと、海外で行うものがあります。映像翻訳フィールドワークは国内フィールドワークの1つで、映画やテレビ番組における映像翻訳の手法を学び、自分たちの手で映像作品に字幕を施すこと、また、翻訳した作品を観客に鑑賞してもらうための上映会を開催することを目的としています。今回の上映作品の字幕はJVTA講師陣の指導のもと、映像翻訳フィールドワークの学生全員で授業の時間や夏休みの集中講義を利用して作成しました。今年度の授業は、1年生から4年生まで30人の学生が履修しています。