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音声ガイドって何? テレビでも聴ける?!

音声ガイドって何? テレビでも聴ける?!

皆さんは「音声ガイド」を聴いたことがありますか?
 

よく知られているのが、美術館や博物館、観光施設などで利用する音声ガイド。入口で専用機器を借り、作品の構図やアーティストの解説など展示物にまつわるエピソードを音声で聞くというサービスです。歌舞伎や能楽といった伝統芸能の上演会場での同時解説、イヤホンガイドなどもこの一種。これは、聴きながら作品を見るとより理解が深まる便利なツールとして多くの人に利用されています。また最近は多言語に対応しているものもあります。
 

もう1つは、視覚障害者が映像コンテンツを楽しむために付ける音声ガイドです。画面に映っている場所の情景や人物の動き、表情などを音声で解説します。映画の場合は、「音声ガイド」「音声解説」、テレビ放送では「解説放送」「副音声」などといわれています。JVTAのバリアフリー講座で学ぶのは、こちらの音声ガイドを制作するスキルです。まだ音声ガイドに触れたことがないという人は、まずテレビで聴くのがおすすめ。
 

映像のバリアフリー化を推進するために活動しているNPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)の溝渕萌さんに、テレビで聞ける音声ガイドについて聞いてみました。
 

◆MASC 溝渕萌さん
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テレビの場合、トーク番組や旅番組、2時間ドラマに音声ガイド(解説放送)が付いていることが多いです。テレビ局関係者によると、これらは番組が完成してから放送されるまでの期間が長いため、音声ガイドの原稿を作成して収録するための時間をとることができるからだそうです。反対に1時間枠の連続ドラマの場合は編集作業を放送の直前までしていることもあり、ドラマが完成してから放送までに時間がないためなかなか音声ガイドを付けることができないのが現状だといいます。

ですが、ドラマの再放送や映画をテレビで放送する際に音声ガイドを付けるテレビ局もありますので、今後は増えていくと思います。現在は『キユーピー3分クッキング』『笑点』『それいけ!アンパンマン』『徹子の部屋』『サザエさん』などには音声ガイドが付いています。音声ガイド付きの場合は、番組開始時の画面上部に「解説放送」「副音声」などの表示が出ており、テレビ番組欄には解説放送の【解】マーク等が付いています。リモコンの【音声】切換ボタンを操作すると音声ガイド付きでご覧になれるので、ぜひ聴いてみてください。
 
※上記の写真を参照
 

【参考】
各テレビ局では、それぞれ公式サイトで解説放送について紹介しています。
 

NHK
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/index.cgi?area=001&f=top

※番組表のページから上部の「番組検索」をクリック。
その後、「条件を指定して再検索する」をクリックすると検索条件が表示されます。
最下部の「その他」の項目で「解説」にチェックを入れて検索すると
解説放送付きの番組表が見られます。
 

日本テレビ 
http://www.ntv.co.jp/jimaku/
 

フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/company/action/kaisetsu.html#lineup
 

テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/main/yoriyoi/kaisetsuhousou.html
 

テレビ朝日
http://company.tv-asahi.co.jp/contents/jimaku/
 

TBS
http://www.tbs.co.jp/tv/kaisetsu.html
 

★MASC溝渕さん インタビュー 第2弾もご覧ください。
『海街diary』は音声ガイド付きで見よう!  広瀬すずさんの案内が好評
https://www.jvta.net/tyo/onseiguide-umimachi/

 

◆MASC×JVTA バリアフリー視聴用 音声ガイド&字幕ライター養成講座
JVTAで音声ガイドの原稿を書くスキルを学べます。
4月期・10月期開講
詳細はこちら
http://www.jvtacademy.com/chair/lesson3.php

 
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