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日本・ベルギー友好150周年 ベルギー出身インターンが世界に誇るベルギー映画を紹介!

日本・ベルギー友好150周年 ベルギー出身インターンが世界に誇るベルギー映画を紹介!

日本・ベルギー友好150周年を迎える今年、ベルギーと日本ではさまざまな交流イベントが行われています。現在開催中のショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016(SSFF)でもベルギー特集が組まれています。4月に行われたブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭では大泉洋さん主演の映画『アイアムアヒーロー』がグランプリにあたるゴールデン・レイブン賞に選ばれ、話題になりました。現在、JVTAのオフィスにもベルギー出身のピーターヤン・サーネン君がインターンとして働いています。そこで今回は、ピーターヤン君が日本人に今知って欲しいベルギー映画をご紹介します。
 

★こんにちは! いまJVTAでインターンをしているピーターヤン・サーネンです。ベルギーにあるゲント大学の大学院生です。皆さんは、ベルギーの映画というと、どんな作品を知っていますか? ベルギー国内だけでなく、世界でも人気を集めたベルギー映画をいくつかご紹介したいと思います。
 

◆『ロフト.』(2008年)
ロフト.
ベルギーで最も有名な監督の1人、エリク・ヴァン・ローイ監督のミステリーサスペンスです。5人の男たちが共有する秘密の情事部屋で女性の遺体が発見されるというスリリングな物語。ベルギ―国内で大ヒットし、現時点で歴代国内興行成績1位を記録、2014年にはアメリカで『LOFT~完全なる嘘(トリック)~』としてリメイクされました。2003年に公開されたローイ監督の『The Memory of a Killer』(原題 De zaak Alzheimer)もベルギー国内では誰もが知る名作です。
 

※ちなみに2008年に『ロフト.』が公開されるまで19年間にわたり、歴代国内興行成績の1位をキープしていたのは、1990年制作のコメディ映画『Koco Flanel』です。主演のUrbanusはベルギーの往年のスターで、俳優、コメディアン、歌手として活躍しており、ベルギー人には馴染み深い俳優です。
 

◆『闇を生きる男』(原題:RUNDSKOP 英題:BULLHEAD)2011年
闇を生きる男
1995年にベルギーで実際に起こった家畜ホルモン剤の不正使用を描いたクライムサスペンスです。RUNDSKOPは牛の頭という意味です。2011年度のアカデミー賞で外国映画賞にノミネートされ、主演のマティアス・スーナールツはその後、アメリカでも有名になりました。また同作を監督したミヒャエル・R・ロスカム氏が2014年にアメリカで制作した『クライム・ヒート』(原題: The Drop※日本では未公開)では、トム・ハーディとノオミ・ラパスらと共演。ちなみに彼は上記の『ロフト.』や『リリーのすべて』などにも出演していて、彼は今世界で人気を集めるベルギー人俳優の一人です。
 

『闇を生きる男』 公式サイト
http://www.earthstar.jp/movie/yamiiki.html
 

◆『オーバー・ザ・ブルー・スカイ』(原題:The Broken Circle Breakdown)2012年
オーバーザブルースカイ
2012年の公開時、本国ベルギーでは、30人に1人が観たという大ヒット作。2013年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。ミュージシャンの物語で、全編に流れるブルーグラスを収録したサントラ盤もヒットしました。演奏は、出演の俳優陣によるTHE BROKEN CIRCLE BREAKDOWN BANDがしているのですが、僕は当時、ライブハウスでバイトをしていて、幸運にも彼らの生演奏を聴くことができました! この作品のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督は、いま世界でも知られるベルギーの監督の1人で、ベルギーの有名な作家、Dimitri Verhulstの小説を原作とした作品『あきれた日常(THE MISFORTUNATES)』(2009年)は、カンヌ国際映画祭でも上映されました。
 

『オーバー・ザ・ブルー・スカイ』 公式サイト
http://o-bluesky.com/
 

◆『八日目』原題:Le Huitième Jour(1996年)
八日目
現在、ベルギー歴代国内興行成績第7位という作品です。エリートサラリーマンとダウン症の青年の交流が描かれています。主演のダニエル・オートゥイユとパスカル・デュケンヌが第49回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞しました。同作のジャコ・ヴァン・ドルマル監督の最新作『神様メール』が現在日本で公開中なのでこちらもぜひチェックしてみてください。
 

『神様メール』公式サイト
http://kamisama.asmik-ace.co.jp/
 

※ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の短編映画『乗り出し危険』が、SSFFのベルギー特集で上映されます。
 
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SSFFに寄せられた監督のメッセージ動画はこちら

 

★番外編として、ベルギー人なら誰でも知っている作品を1つ紹介します。
 

◆『F.C. De Kampioenen』
1990年代から2011年にかけて約20年にわたり、ずっとテレビドラマとして放送されていた長寿番組でまさにベルギーの国民的な作品です。サッカーチームに所属する男女とその家族や友人の日常を描く物語で、2013年と2015年に映画化もされました。
 

◆ベルギーにも短編映画祭がある!

ベルギーにもルーヴェン国際短編映画祭という短編の映画祭があります。世界最古の大学の1つであるルーヴェン・カトリック大学があるルーヴェンは、学生の街として知られていて、この映画祭でも学生が応募した多くの作品が上映されています。SSFFのベルギー特集で上映されるアニメ『フラットライフ』もこの映画祭で賞を取った作品。KASKという現代アートの美術学校の学生が手がけています。
 

皆さん、気になった作品はありましたか? ぜひ今年はベルギー映画に注目してみてください!
 

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016(SSFF)
ベルギー特集の詳細はこちら!
http://shortshorts.org/2016/program/belgium/
 

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★ショートショート フィルムフェスティバル & アジア
2016年6月2日から6月26日、ラフォーレミュージアム原宿ほか6カ所で開催。今年もJVTAは、字幕制作で協力。約100人の修了生が活躍しています。一部を除き無料ですので、ぜひ皆さんも短編映画の奥深い世界を堪能してください!
http://www.shortshorts.org/