スウェーデン映画祭2016 9月17日(土)より上映スタート!
JVTAが実行委員会として参加し、多くの修了生が字幕翻訳を手がけている「スウェーデン映画祭2016」が9月17日(土)から23日(金)にかけて東京・渋谷のユーロスペースで開催されます。
数多くの才能あふれた監督を輩出し、国際的な評価を得ているスウェーデン映画。その中でも選りすぐりの作品を集めた今年の映画祭では「コンテンポラリー・スウェディッシュ・シネマ」「ゴールデン・ビートル賞特集」「マスターピース!イングリッド・バーグマン選」の3つの特集でスウェーデン映画の魅力に迫ります。
新作は全てジャパンプレミア
「コンテンポラリー・スウェディッシュ・シネマ」と題する特集では、国内外で話題の新作スウェーデン映画を厳選。大人になりきる前の少女たちの危うさを幻想的な映像でミステリータッチに描く『ヤング・ソフィー・ベル』(2014)、一人の女性が過去の恋にピリオドを打ち、新たな一歩を踏み出すまでをスタイリッシュな映像と音楽で綴ったラブロマンス『ストップ・ウェディング』(2014年)、壮絶な過去を抱えた移民の若者たちが“バンディ”と呼ばれる氷上競技を通じて成長していく姿を追ったドキュメンタリー『ナイス・ピープル』(2015)といった多種多彩な作品を、日本初公開となるジャパンプレミアで上映します。
スウェーデン映画の真骨頂を
存分に味わえる3つの受賞作
「ゴールデン・ビートル賞」とはスウェーデンにおける「アカデミー賞」にあたる栄誉ある映画賞。その受賞作を届ける特集では、少年犯罪のその後を描いたダークな青春ドラマ『波紋』(2015)、崩壊の危機に陥った家族を、ブラックユーモアを交えながらもスリリングに描く『フレンチ・アルプスで起きたこと』(2014)が登場。また、昨年のスウェーデン映画祭でも上映された『同窓会/アンナの場合』(2013)もおくります。『同窓会~』は監督・主演を務めたアンナ・オデルが架空の同窓会を開き、役者が演じる“同級生”にいじめを受けていた過去を赤裸々に告白。その映像を本物の同級生たちに突きつけるという異色作です。いずれも、人間の行動心理をあぶりだすようなスウェーデン映画の真骨頂を存分に味わえる作品ばかりです。
生誕100周年を迎えた
伝説の女優の魅力を堪能
「マスターピース!イングリッド・バーグマン選」では昨年生誕100周年を迎えた伝説の女優、イングリッド・バーグマンの出演作から、スウェーデンで製作された3作品を選出。『ムンクブローの伯爵』(1935)は19歳のバーグマンが本格的なスクリーンデビューを果たし、その才能を開花させた作品。ストックホルムの旧市街地・ムンクブローを舞台に一癖も二癖もある下町の人々の、生き生きとした姿をコミカルに描いています。翌年に製作された『間奏曲』(1936)では、バーグマンが悩みながらも道ならぬ恋に溺れていくピアニストを好演。同作をきっかけに、バーグマンはハリウッド進出を遂げます。『秋のソナタ』(1978)はスウェーデンが生んだ巨匠イングマール・ベルイマンとバーグマンが初タッグを組み、1979年の米ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を獲得した名作。渾身の演技を見せたバーグマンは同作をもって映画界引退を宣言しました。本特集を通じて、オスカーを3度獲得した大女優の魅力を堪能することができます。
開催前日には前夜祭も
スウェーデン映画の魅力が凝縮された映画祭。その開催前日の9月16日(金)には東京・LOFT9 Shibuyaにて「スウェーデン映画祭 2016 前夜祭『ザリガニパーティ!』」も開催されます。ゲストとして『波紋』で主演を務めた歌手ウルリック・マンターさんと、コミックエッセー『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』(メディアファクトリー刊)で知られるマンガ家のオーサ・イェークストロムさんが登壇します。なお、ウルリック・マンターさんは9月17日(土)の『波紋』上映後にもトークショーを行う予定です。
スウェーデン映画祭2016前夜祭「ザリガニ・パーティ!」
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/48457
スウェーデン尽くしの一週間をどうかお見逃しなく!
スウェーデン映画祭2016