すべてを疑え!
『フライト・ゲーム』の予告編
皆さん、楽しい夏を過ごせたでしょうか。旅行に行かれた人も多かったでしょう。自分は飛行機が好きではないので、飛行機に乗った時には「飛んでいる時に何かあったらどうしよう」と心配してしまう。映画では『エグゼクティブ・デシジョン』や『フライトプラン』など、飛行機を舞台にした作品は多い。今回は、そんな飛行機サスペンス映画の中から『フライト・ゲーム』の予告編を紹介したい。
予告編は、リーアム・ニーソン演じる主人公ビル・マークスの「飛行機は嫌いだ。空港の人混みも、遅延も」というセリフから始まる。そしてトイレの中で、ビルが拳銃を取り出す。彼は連邦航空保安官なのだ。
リーアム・ニーソンは知的で紳士のイメージが強かったが、2008年の『96時間』に主演、それに続く『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』『アンノウン』でアクション俳優という新たなキャリアを開拓した。本作は、『アンノウン』の監督ジャウマ・コレット=セラと再びタッグを組んだ作品で、アメリカでは公開第1週目に1位を記録した
。
やがてビルの元に、あるメールが送られてくる。「やあ、保安官。これは殺人予告だ。これから20分に1人ずつ、乗客を殺していく。1億5000万ドルを指定口座に振り込め」。さっそくビルは機長に伝えるが、「イタズラだろ、ここは大西洋上空だぞ」と信じてもらえない。そして20分が過ぎ、予告通りに犠牲者が出てしまった! さらに「信じてくれたかな?」と犯人からのメールが届く。ビルは乗客146人の命を守ることができるか。しかし、犯人はこの乗客のうちの誰かかもしれない。つまり全員が容疑者ということになる。
ビルは乗客の中から犯人を捜そうとする。しかし犯人から「乗客とは限らない」と不可解なメッセージが。そして犯人の指定した口座は、ビルの名義だったことがわかる。TVニュースでも「ハイジャック犯はマークス捜査官と判明」と報道され、ビルに不利な状況になっていく。そして機内には爆弾が!
『アンノウン』は、リーアム演じる主人公が交通事故に遭った後に、妻から「あなたは誰?」と知らない人にされる不条理なサスペンスだった。『フライト・ゲーム』も、彼が追いつめられながら真相を解明しようとする内容だと思われる。
予告編の終盤、飛行機がどんどん急降下していく。機上を舞台にしたサスペンス映画では、最後にどうやって飛行機が着陸するのかが見どころだ。だいたい機長が負傷または死亡しており、誰も操縦する人がいない。そこで主人公もしくは乗客の誰かが操縦して、無理やり着陸するという展開が多い。予告編はビルが銃を撃つ場面で終わる。彼が撃った相手は果たして誰なのか? そして彼は乗客たちを救えるのか? どうです、結末が気になりませんか? 自分はとても気になるので、劇場で確認してきます!
今回注目した予告編
『フライト・ゲーム』
監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア
9月6日から公開中
公式サイト:http://flight-game.gaga.ne.jp/
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
【最近の私】『今日も元気だ映画を見よう 粒よりシネマ365本』という本を買いました。
次はどの映画を見ようかなと読んでいます。
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戦え!シネマッハ!!!!
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