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発見!キラリ 人生はじめての決意

発見!キラリ    人生はじめての決意

1月のテーマ:決意
 

子どもの頃、私はいくつかの習い事をしていた。ピアノ、習字、水泳、ドッヂボール、クラシックバレエ、学習塾…。どちらかと言えば飽きっぽい性格なので、1年で辞めてしまったものもあるが、意外な面白さに2~3年続けたものもある。そんな私が一番長く続けた習い事がクラシックバレエだ。生まれて初めて自分で「やる!」と決断し、意思表示をしたことでもあった。それは私がまだ3歳の時だったが、今でもその瞬間をはっきりと憶えている。
 

私が当時住んでいた団地には集会場があり、毎週木曜日にバレエの稽古が行われていた。そこにある日、母が買い物途中に私を見学に連れて行ってくれた。稽古場は学校の教室1つ分くらいのスペースで、同じ歳くらいの子どもたちが、足を上げたり、スキップしたりしながら動き回っていた。稽古の邪魔にならないよう部屋の端で見ていた私は、彼女たちを見て突然思った。「これやる!」と。何が決め手かは分からない。3歳の私には、音楽に合わせてピョンと飛んでみたり、クルッと回ったりすることが、すごく衝撃的で、刺激的だったのかもしれない。見学後、母に「どう?」と聞かれた私は「やる」と答えた。早速、翌週から入会し、その後9年間、一度も辞めたいと思うことなく通い続けた。風邪で学校を休んだ日でさえも、「バレエの稽古だけは行きたい」と、母にお願いしたくらいに楽しかった。
 

そんなに好きだったバレエだが、中学に入った頃からさまざまな事情で稽古に通うことが難しくなり、辞めることになった。しかし、常にバレエのことは頭から離れず、「いつかまたやりたい」とずっと思い続けていた。そして、社会人として仕事も順調だった20代後半、「またバレエを始めよう」と思い立ち、かつて通っていた教室の門を再び叩いたのだ。ブランクがあるのは不安だったものの、先生も仲間も私の復帰を喜んでくれた。それから約10年間、仕事を続けながら、映像翻訳の勉強をしながら、第2のバレエ人生を送った。昔ほど身体は動かなかったが、踊ることの楽しさを再確認できた期間だった。しかし、ここ数年間は日々の仕事に追われてしまい、バレエはまた「長期休憩中」となっている。今後時間に余裕が生まれたら「また稽古に行こう」と思う時が再びやってくるだろう。それに備えて、今からダイエットとストレッチを始めようと思う。
 

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Written by 小林 由布子
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[JVTA発] 発見!キラリ☆  1月のテーマ:決意
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。