２月のテーマ：リバイバル／リメイク
 

リバイバルやリメイクと聞くと映画、音楽、ゲームの過去の作品、商品がつくり直されたものとぱっと頭に浮かぶ。けれど今回は“もの”ではなく“私の人生”で考えてみたい。
 

当たり前の話だが、人生はゲームのように一からプレーヤーの能力や特性を設定し直すこと（リメイク）も、プレイの途中で生きかえること（リバイバル）もできない。人生は一度きりのRPG（ロールプレイイングゲーム）なのだ。だからこそプレイ中の選択は大きな意味を持つ。平坦で楽そうな道を選ぶのか？　障害物はあって大変そうだが、早くレベルアップできそうな道を選ぶのか？　しゃにむにゴールを目指すのか？　プレイ自体を楽しみながらゆっくり進むのか？　
 

個人的には障害物を乗り越えながら進む道を選択してきたつもりだ。とは言いつつも、その分実際はけっこうな度合いでつまずき、疲れてしまう。ちなみに、そんなときは現実逃避する。ゲームをし、マンガを読む。ゲームやマンガは私を楽しく、愉快にしてくれるだけでなく、ものの見方や考え方を自然と教えてくれる英知の宝箱。私にとってはとっても愛しい存在だ（笑）。映画やテレビは見ない。理由は簡単。この世に実在する人間を見ると余計なことを考えてしまい、もっと疲れてしまうからだ。
 

人は歳を重ねるほど保守的になり安定を求める。一方でそれをよしとしない自分がいる。ただそう思いながらも、今の私は無我夢中に困難な道を選ばず、楽な道を歩こうとしている。だから“いま”は雌伏の時だと信じ、ただただ気力と体力をひたすら蓄えている。大きな挑戦に一歩踏み出し、やり終えた後に大きな満足感を得られるゲームオーバーを味わうために。
 

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Written by　梶村　佳江子
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[JVTA発] 発見！キラリ☆ 　２月のテーマ：リバイバル／リメイク
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。