発見!キラリ プラスの毎日
3月のテーマ:卒業
人はそう簡単には変われない。年を重ねるごとに、それがよく分かってくる。
私は10代の頃から、悲観的になることが多かった。物事がうまくいかずに落ちこんだり、人間関係で悩んだり…。沈む気持ちをどれだけ引きずっても何の解決にもならないと分かっているのに、自分ではコントロールが利かない。しかも、何年もそんなことを繰り返していると自覚症状が薄れてくるのか、それが自分にとってよくないことにさえ、気づかなくなってくる。
自分の悲観グセをあらためて見つめ直したのは、ある友人に指摘されたからだった。友人は何ごとにも前向きな太陽のような存在。私がマイナスの感情に引きずられがちなのを見て、人生の楽しみを山ほど逃していると心配したのだろう。「考えすぎるな。心配しすぎるな。悲観的な感情で楽しい時間を無駄にするな」とことあるごとに言ってくれる。
自分を変えるのは簡単ではない。それでも友人に言われた言葉はすごく腑に落ちた。確かにネガティブな感情を抱えていることで、本来なら楽しく過ごせるはずの時間を台なしにした記憶は数知れない。きっとこれを読んでくださっている皆さんの中にも、私と同じような人がいるだろう。「トライアルになかなか合格できない」「大切な人と喧嘩ばかりしてしまう」などなど…。30代半ばになってしみじみ思うのは、時間は限られているということ。生きていれば、いいことも嫌なこともあって当然。それならできるだけ毎日をポジティブな感情で埋めていきたい。「悲観的な私から卒業して毎日をプラスにすること」が私の当面の目標だ。
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Written by 板垣 七重
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[JVTA発] 発見!キラリ☆ 3月のテーマ:卒業
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。