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発見!キラリ 「おいしい食事」と「3感」の関係に生じた亀裂

発見!キラリ  「おいしい食事」と「3感」の関係に生じた亀裂

6月のテーマ:五感
 

5感を飛び越えて第6感、第7感、第8感の話をするのが大好きな私にとっては、今回の内容はいたって落ち着いた、“低空飛行”である。
 

人間の細胞は約37兆2000億個(Journal Annals of Human Biology Volume 40, 2013 )と言われている。これらの細胞が奇跡的にも人型を形成し、さらに5感と呼ばれる視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という感覚を得ることを可能としている。中でも「おいしい食事」と感じる感覚に不可欠なのは「視覚・嗅覚・味覚」である。
 

奇跡的にも私の中で、「おいしい食事」と3感の関係は30数年良好に続いていた。言い換えれば、いたって健康に生きてきたということである。ところが、ここ数年、私の約37兆個の細胞はバランスを崩して絶賛暴走中!「おいしい食事」と3感の関係に亀裂が入ったのだ。おかげで、「私の目の前に私の食べられない料理を出すな~!!」と叫びたいくらいに食生活が一転。綺麗に盛り付けられてよい香りがする料理があふれているこの世の中で、それらを思う存分食べられない苦しみ。そしてそのおいしさを知っているからこそ、さらに追い打ちをかける食欲への葛藤と戦う日々を送っている(苦笑)。健康でなんでも食べられるのなら大歓迎の視覚・臭覚・味覚。気兼ねなく何でも食べられるようになる日まで、この3感は違う形で目の前にあってほしい。例えば“これを飲んだら、目の前の料理はまずそうに見えて、香りも変な臭いで、おいしくなく感じる”。そんなピルがあればいいのに。
 

そうだ、これがいい。
「ドラえも~ん!!!」
「は~い。5感180度変換器~」…とか。
 

おいしいものを食べ、味わい、見て、楽しみ、香りで楽しめていたことに感謝である。不健康になったからこそ健康である事の大切さをひしひしと感じ、人間に与える5感の影響力の大きさを思い知った。それにしても、なぜ体に良いといわれるものは、私が好きではないものばかりなのだろうか…。
 

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Written by 梶村佳江子 
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[JVTA発] 発見!キラリ☆  6月のテーマ:五感
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。