物を選ぶとき、重視するのはデザイン性？ それとも機能性？
――JVTAの広報・PRを担うコーポレート・コミュニケーション部門でデザインを担当していることもあり、デザインに対する思いは強い。しかし、どんなにデザインが気に入っても使い勝手が悪いものは、途端に使わなくなってしまう。また、機能的に優れていてもデザインが気に入らないと、使う楽しさがなくなる。だから、なるべく両方を兼ね備えた物を手にしたい。
 
ここでは私が理想のバッグと出会うまでを紹介したい。
 
理想のバッグを求めて
例えば外出するとき、一つのバッグに持ち物を収めることがとても難しい。スマホ、財布、交通系ICカード、ハンカチ、ポケットティッシュ、音楽プレーヤー、モバイルバッテリー、化粧ポーチ、目薬、除菌ジェル、常備薬、のどあめ、ガム、エコバッグ――念のためにこれも必要かも…などと、いつの間にか物であふれてしまうのだ。１個のバッグでは収まりきらずに、２個のバッグが当たり前になっている。スマートな装いとはちょっと言い難い。
 

通常の外出時でこれなので、旅行ともなればさらに着替えや、お泊まりグッズなどが加わり、持ち歩くのは大変だ。長期旅行の場合には、大きなスーツケースを持っていけば問題ないけれど、１〜２泊くらいの短期旅行向けのバッグが非常に困る。
 

小さめのスーツケースもあるけれど、私が求めているのは、楽に持ち歩くことができて、「いかにも旅行バッグ」という感じにならないような普通のバッグに近いもの。電車内で邪魔にならず、自転車にも乗せられ、さらに色やデザインもいいバッグが理想なのだ。
 

探し続けて行き着いたのが、キャスター付きのバッグだ。スーツケースのように転がして運ぶことができるので、楽に持ち歩ける。よく年配の方が持っているアレではなく、「マツコの知らない世界」（TBS系）でも紹介された、ちょっとオシャレなキャリーバッグ*。女性らしいデザインのボストンバッグで、持ち歩くのも楽しそうだ。
 

*千鳥格子柄ボストンキャリーバッグ・ナタリーヌ・トロワ（代官山クロシェット）
 

もう一つ気になったのが、リュックサックにキャスターが付いたもの。こちらもスーツケースのように転がして運ぶことができ、リュックなので両手がふさがらないという利点もある。
 

やっと見つけたお気に入りのリュック
両方とも私が求めていたバッグに近く、あとは好みの問題かなー、と頭の中で考えていた。リュックだとカジュアルすぎるので、最初はデザイン的にオシャレなボストンバッグ型に心を惹かれていた。しかし、１〜２泊にしては大きすぎる。普段の置き場所や宿泊先にキャスター部分が汚れたまま入れるのは気が引ける…など機能面でマイナス要因が出てきたのだ。
 

再度、リュックサック型に絞って比較検討を繰り返し、やっと見つけたのが、こちらのキャスター付きリュックサックだ。
 

気に入った点を以下にまとめてみた。（①～③は先ほどのボストン型にも当てはまる）
 

①持ち手が収納されている。使用時にはスイッチを押すだけ。２段階の調節が可能。
②前方に２つのキャスターがあり、後方には底足がついているので、道端に直置きしても問題ない。
③サイドには飲み物や折り畳み傘を入れられるポケットがある。
④肩ベルトは収納できて邪魔にならない。またクッション材入りで肩の負担を軽減。
⑤布製で軽く、撥水加工も施されているので、雨対策もバッチリ！
⑥キャスター用のカバーが収納されているので、部屋が汚れる心配もない。
⑦大きく開いて出し入れが楽。
⑧別のキャリーケースの上に乗せて、背面のファスナーを使って固定することができる。
⑨サイズはSとMの2種類で、どちらも価格は１万円以下。機内持ち込みが可能。
⑩カラーバリエーションが豊富（S…７種類、M…８種類）
Sサイズ：http://www.moierg.jp/products/detail.php?product_id=62
Mサイズ：http://www.moierg.jp/products/detail.php?product_id=41

 

このようにデザイン、機能、価格においてもボストン型を上回り、早速SとMの両方を購入した。２つを足しても最初に気に入ったボストン型のキャリーよりも安く購入できて大満足となった。これから暖かくなるので、このリュックで旅に出るのがとても待ち遠しい。
 

今回、デザイン性と機能性ともに兼ね備えた良い商品に出会えたが、毎回こうなるとは限らない。皆さんは、デザイン性と機能性のどちらを重視して物を選ぶだろうか？
 

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Written by　酒井泉
 

さかい・いずみ●日本映像翻訳アカデミー・コーポレートコミュニケーション部門デザイナー。日本映像翻訳アカデミー(JVTA)修了生。JVTAグループ全般のクリエイティブディレクションを受け持つ。

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