【コラム】JUICE #33「Dr.STONE」●李 寧
実は、日本のアニメが大好きなんです。
きっかけは小学生の頃、何気なくテレビを付けたら放送されていた『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』。
登場人物にまつわる星座や闘いの際に身に着ける“クロス”、美しい必殺技。画面から飛び出す鮮やかさに一瞬で惚れてしまいました。
日本に来て、大学生をしていたころは『銀河英雄伝説』に夢中に。ごはんも食べずにずっと見ていました。『ワンピース』も大好きで、学生の頃から見続けているから(見始めた時点ですでに10周年)、登場人物の名前も自然と覚えてしまいました。
好きな作品を見つけて一度見始めたら、もう、止められない。そんな自分が最近、Amazonプライムビデオで知ったのが「Dr.STONE」です。
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年——。
超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。
文明が滅んだ石の世界を前に、
千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意。
時を同じくしてよみがえった、体力自慢の幼馴染・大木大樹はじめ、
仲間たちと、ゼロから文明を作り出していく——
(公式ウェブサイトより)
本作は石化に襲われた人類が科学の力でゼロから文明を作り出していくSF作品です。
読めば勉強になる科学の詳しい解説に、石化の謎、さらには思いの違う人々による争いなど、石化により秩序をなくした世界がリアルに描かれ、文明が成長していく過程を楽しむことができます。
この作品の面白さは意外と日常的な化学の知識が登場するところ。例えば、主人公たちは火薬が必要になる局面が訪れるのですが、ストーリーを追えば火薬が何から出来ているのかが分かります。もし作品のように原始社会に戻ってしまっても、アニメを見て得られる知識で、生き延びることができそうです(笑)。
映像翻訳者は仕事中、常に映像と言葉について考えていますが、個人的には、アニメを見るときは何も考えないことにしています。それが一番のリフレッシュになる、私の休憩方法です。ご興味がある方は、ぜひ一度、ご覧になってみてください。
—————————————————————————————–
Written by 李寧
り・ねい●JVTAのグローバル・コミュニケーション・サポート部門「GCS」で、主に多言語翻訳のディレクション業務を受け持つ。
—————————————————————————————–
「JUICE」は日々、世界中のコンテンツと対面する日本映像翻訳アカデミーの講師・スタッフがとっておきのトピックをお届けするフリースタイル・コラム。映画・音楽・本・ビデオゲーム・旬の人、etc…。JVTAならではのフレーバーをお楽しみください!
バックナンバーはこちら