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【コラム】JUICE #43「ポイ活 ~わかっている。わかっているが、難しい。~」●日比野紅翠

【コラム】JUICE #43「ポイ活 ~わかっている。わかっているが、難しい。~」●日比野紅翠

最近、夢中になって取り組んでいることがある。それは「ポイ活」だ。
 

“ポイ活”とは?
「ポイント活動」の略。クレジットカードやスマホのアプリで支払えばつく“ポイント”を、賢く集める活動のこと。現在は、政府のキャッシュレス化推進政策で高ポイントを得やすい背景があり、注目が集まっている。

 

ポイ活にもいろいろあり、ポイントサイト(金品などと交換可能なインターネットポイントを付与するウェブサイト)に登録してさまざまな手段でポイントを得ている人もいれば、サイトには登録しないで、日々の支払いをキャッシュレス決済にして、ポイントゲットしたりしている人もいる。私は後者である。
 

日本全国に広まりつつある「キャッシュレス」。だが…
この前行った山梨のキャンプ場でも、「キャッシュレス決済 5%還元」という旗が掲げてあり、驚いた。もちろん、私はキャッシュレス決済をしてポイントを獲得したわけだが。
 

消費税が10%になり、ポイント還元率を意識するようになった。日頃の何気ない買い物は、可能な限りキャッシュレス決済だ。「現金だと減るだけで、何も残らないのか」とつくづく考えるようになったほどだ。
 

最近では、おさい銭もキャッシュレス化しているらしい。現金の方がありがたさを感じられるのでは、と思うのだが、さい銭泥棒の被害には遭わないだろうな、と納得できる点もある。
 

出費と、それに対するポイント還元率を意識して、うまくやりくりをしていこうと奮闘している。だが、一つ問題がある。それは、私は数字に弱く、そしてお金の管理が苦手なことだ。
 

本当に恥ずかしい話だが、一人暮らしを始めるまでは、お金の出費なんて考えずに生きてきた。この年になって人ひとりが生きるのにかかる費用の多さを知り驚愕した(同時に、両親に心から感謝している)。
 

クレジットカードによっては締め日や引き落とし日が違うし、アプリ決済でも、クレジットカードと連携して引き落とし設定をしているものもあれば、携帯電話の料金に加算する形で支払いができるのもある。そのため、毎月いくらを何に使い、来月どれくらい引き落とされるのかを把握するので精一杯である。それに加え、いくらの支払いで何%のポイントが還元されて…なんて考えたら、もう私の頭では限界だ(小学生からやり直したい)。
 

ポイントを使うのも苦手な私が学んだこと
そして、もう一つ大きな問題を抱えているとすれば、私はポイント還元率が計算できない上、実は、貯めているポイントを使うこともできていない(「ポイ活してます!」なんて公言してよかったのか…?)。
 

ポイントを貯め始めたら、貯まるのが目に見えるので楽しいのだが、使うべきタイミングはいつなのか悩む。いざ使おうとしても、「今までのポイントを使うのは、今でいいのか?」と悶々とする。
 

最近では自分が貯めているポイントと、そのポイントを有効的に活用できるキャンペーンなどをしっかり把握しておく必要があると学んだ。
 

例えば、「Tポイント」ならドラッグストアチェーン「ウエルシア薬局」で、毎月20日に200ポイント以上使うと、その1.5倍分を使用することができる(これを、“ウェル活”というらしい)。
 

また、MUJIブランドを展開する「無印良品」を例にするならば、“無印良品週間”と呼ばれる割引期間がある。これは「無印良品メンバー」に感謝を伝える期間ということで、商品を10%オフで購入できるのだ。今まで貯めたポイントも使用できるらしく、先日、私の兄はポイントを使用して、足りない分の75円だけを支払ったそうだ。大いに自慢されたので、近々私もMUJIカードを作ろうと思う。
 

こんな感じで、賢く貯めて、賢く使うことができないと、ポイントを貯めることだけが目標になってしまう。結局お金を使っているだけで得はせず、お金も貯まらない。わかっている。わかっているが、難しい――。
 

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Written by 日比野紅翠
 

ひびの・べにお●日本映像翻訳アカデミー・映像翻訳スクール部門スタッフ。日英映像翻訳科「実践コース」、英日映像翻訳科「総合コースⅠ」を担当する。

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