【コラム】JUICE #52「本気で体が休みたがっている時は…」●浅川奈美
久しぶりに体中にじんましんが出た。ここ数週間、怒涛のスケジュールで仕事をしていたが、ついに体から警告信号が出たと思われる。
まー、もともと疲労の蓄積や免疫機能の低下の際はじんましんが出てしまう体質なのだが、今回はひどかった。体中の湿疹プラス唇がドナルドダックのように腫れた。最悪だ。
こんな逆境の時によく陥るのが、「プレゼンの準備が終わらないかも」という焦りと「プロジェクトが失敗しちゃうかも」という不安と、「やべーよやべーよ!」しか言葉に出ない“パニック状態のコンボ”。この“負の三連星”に捕まるとなかなか抜けられず、なんだかちっとも楽しくないし、はかどらないし、クオリティも効率も、著しく低い仕事になっているのだろう――というのが分かる。そこにまた自己嫌悪の波が訪れて。。
本気で体が休みたがっている時は…
担当しているプロジェクトが、正念場を迎えている今、たとえ“ドナルドダック”になろうが、“けもフレ”*になろうが、鳥獣戯画のように変異しようが、自分がやるべきことをやるのみ。――と腹はくくっているものの、それ以外のタスクも容赦なく降り掛かってくる。まるでシューティングゲームだ。気を抜いたら、マジで心身ともにやられるっ。ぐあーーーーーっ。
“ネガティブハイパーマックス”のこんな時は、脳は確実に酸欠になっている。そして判断力も発想力も、コミュニケーション力もさらに落ち、負のスパイラルは続く。。。
ダメだ。逃げちゃだめだ。
で、も。
本気で体が休みたがっている時は、無理しちゃだめだ。レンジでチンした温かいポカリスエットを1リットルぐらいがぶ飲みして、ひたすら眠るのが一番。あと、ビタミンCを大量に摂取。それでたいてい何とかなる(インフルエンザとかウイルス系はマジで病院行って!)。
浅川は結構、“のみの心臓”だ。マルチタスク地獄の時は心身ともに疲れて、軽くパニックになることもある。そこで、「コントロール法」をいろいろ試してみた。浅川なりのメソッドがこちら(効果には個人差があります)。
●ヨガ、マインドフルネス → 意識を呼吸と体に集中
●ストレッチ → 自分の限界までがまん。痛みを感じる自分を客観視する。
●映画『Navy Seals』の、最初の42分までを見る。本物のNavy Sealsが出演しているこの作品は迫力満点。潜入、救出、戦闘シーンは実際の訓練として行われたそう。この極限シーンを見ると、自分が置かれている「シューティングゲーム」は大したことない、と思えてくる。
その後に、Box Breathing をやる。
これはNavy SEALsにも採用されている自分を落ち着かせる呼吸法だ。
Box Breathingのやり方は以下の4ステップです。
1:4秒間かけて息を吸い込む。
2:4秒間、肺の中に空気が入った状態を保持する。
3:4秒間かけて息を吐き出す。
4:4秒間、肺の中に空気がない状態を保持する
参考:Box Breathing
https://quietkit.com/box-breathing/
●ひたすら“モフモフ”に触れる
“モフモフしたやつら”に触れることで、幸せホルモンの「オキシトシン」が分泌されるされるという。オキシトシンは、気持ちを落ち着かせてくれる「セロトニン」や、快感や多幸感を得られる「ドーパミン」などの神経伝達物質の分泌を促してくれる。
企業は、コストが掛かる「ストレスマネジメント」を導入するより、猫・犬を“同僚”にした方が社員のストレスは確実に低下する、という研究結果が続々と発表されている。(⇒働き方改革の切り札は猫!殺伐職場を変える「ねこ社員」の実力)
Google は犬同伴で出勤しても良いらしい。
浅川も、ウチの猫と一緒に出勤できたらきっと3倍仕事が速くなる。
すぐにモフモフと“生ふれあい”ができない方、こちらの動画で癒やされてください。
暖かいのかな? pic.twitter.com/rZamK7zYe6
— もふもふ動画館 (@mohu_Movie) January 21, 2020
<その他のオススメ“モフモフ”動画一覧>
●「完全に野生をなくした猫」
今回の体調不良はヨガと呼吸法、そしてモフモフ療法でなんとか回復できました。
みんなもいろいろ大変だと思う。
ただの鉄は火の中に入れるとあっという間に溶けてしまうけど、鍛え抜かれた剣は高温の火に入れてもしばらくは解けないそうだ。「火の中」という厳しい環境にあってこその真価を発揮する。だから、今の壁も窮地も全てが鍛錬。これも人生だ。
ドナルドダックから人間に戻れてよかったよ。
* けもフレ
「けものフレンズプロジェクト」による日本のメディアミックス作品。公式サイトhttps://kemono-friends.jp/
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Written by 浅川奈美
あさかわ・なみ●経営企画として、地方自治体、企業のグローバルパブリシティ(海外広報)にかかわるコンサルティングならびにPRコンテンツの企画開発、国内外の大学、高校でのグローバル人材教育カリキュラム開発など、多数のプロジェクトを手がける。海外映画祭とアカデミアの連携による日本コンテンツの海外展開も推進している。書籍『はじめての映像翻訳』(日本映像翻訳アカデミー著 アルク刊)の共著者。本科講師。明星大学非常勤講師。日本映像翻訳アカデミー修了生。
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