【コラム】JUICE #58「SAKURA」●市川紀子
この時季になると、今年はどこに桜を見に行こうかな(行けるかな)と考え始めます。
今年の開花予想が発表されると、行きたい場所の見ごろはいつなのかをチェックし、実際に行けるかどうかは別として、頭の中でなんとなくスケジュールを立ててみたりします。
“実際に行ける時”に行っているのは、やはり京都。ただ例年とても人気のスポットなので早めの予約が必要です。いつか言われたことがあるのは「『そうだ京都、行こう』のCMが流れたらもう終わりだから(笑)。予約するには遅すぎるよ」ということです。
これを書いていて気づいたのですが、読点の位置は京都の後だったのか。ずっと「そうだ、京都行こう」だと思っていました。たしかに、前者の方がより京都に思いを馳せてる感じが出ているような気はします。いつも『サウンド・オブ・ミュージック』の曲『私のお気に入り』(原題:My Favorite Things)と、京都の美しい映像と、“あー、このCM始まっちゃった…”という思いで、そんな読点の位置なんて気にしたことなかったです。なんだか深い。
さて、実際京都でどこに行くかというと、自分なりに調べてみて「ここに行きたい!」というスポットをピックアップして訪れます。
最後に桜の時季に行った時、京都にいる友人からも、「よくここ選んだねー、渋いねえ」と言われました。(ということは、そこまでメジャーな場所ではないのか)――調べる時は写真などを見て選ぶわけで、実際に行ったらガッカリなんてことはよくあることですが、そこは想像通りの綺麗な場所で、満開に咲き誇る提灯に照らされた夜桜は最高でした。
その時に、現地で会った友人が連れて行ってくれた別の場所も素晴らしかったのを覚えています。それこそ、地元の人ならではという所です。広い公園の中に満開の桜が広がり、ライトアップされている光景は圧巻でした。
素晴らしい桜は近所にも
でも、なかなか満開に合わせて旅行の計画を立てるのも難しいですよね。幸い私は、今まで桜の時季に京都を訪れた時はちょうど満開の桜を楽しむことができています。
特に今年は暖冬ということもあり、例年より開花が早まっているようですし、さらに“旅行に行くのさえ難しい状況”でもあります。こんな時は、素晴らしい桜を堪能できる近所で楽しむのも、いいかもしれません。実はここ日本映像翻訳アカデミー(JVTA)の近くの日銀と日本橋三越の通りでも素晴らしい桜を愛でることができます。そこから東京駅の八重洲口方面まで歩くと「さくら通り」と呼ばれるこれまた桜の綺麗な通りがあります。
皆さんも東京校にいらした時は、少し足をのばして桜を楽しんでみてはいかがですか。
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Written by 市川紀子
いちかわ・のりこ●日本映像翻訳アカデミー・映像翻訳スクール部門スタッフ。元テーマパークダンサー。英日映像翻訳科「実践コース」、「English Clock」の教務を受け持つ。
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「JUICE」は日々、世界中のコンテンツと対面する日本映像翻訳アカデミーの講師・スタッフがとっておきのトピックをお届けするフリースタイル・コラム。映画・音楽・本・ビデオゲーム・旬の人、etc…。JVTAならではのフレーバーをお楽しみください!
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