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【コラム】JUICE #64「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍 方世玉」●李 寧

【コラム】JUICE #64「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍 方世玉」●李 寧

外出自粛の日々が続き、日々の暮らしの大変さとは別に、退屈な思いをしている方も多いのではないでしょうか? そこで、私が大好きなカンフー映画をご紹介したいと思います! 皆さん、アクションスターで映画監督のジェット・リーは、中国ではリー・リンチェイの名で有名なことはご存じでしたか?
 

リー・リンチェイ主演『レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 格闘飛龍 方世玉』(1992)
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清王朝時代の漢民族の伝説的武道家、方世玉/フォン・サイヨ(リー・リンチェイ)の活躍を描く、コメディー色の強い武術アクションです。
 

舞台は18世紀の中国・清王朝の時代。漢民族の反乱を恐れた乾隆帝は、漢民族再興を掲げた秘密結社、紅花会の抹殺を手先の九門(カウモン)提督(チウ・マンチェク(=ジャウ・ウェンジュオ))に命じる。一方、中国・河南。染め物屋の一人息子で、町の若頭として通るサイヨは少林寺の達人の母(ジョゼフィン・シャオ)と厳格な父(チュウ・コン)と共に騒がしい日々を送っていた。ある日、サイヨは見知らぬ美女・ティンティン(ミシェル・リー)と出会う。彼女は町の成金(チュン・ソンユン)の娘で二人は恋に落ち、夫婦となるのだった。その後、九門提督が町を訪問。サイヨの父を捕らえてしまう。父は、紅花会のメンバーだったのだ。九門提督らに親友を殺され、怒りに燃えるサイヨは母たちを逃がし、単身父の救出に向かうが…。
 

あらすじだけで伝えると、王道のアクションストーリー。でも実際に観たら驚くはずです。物語の前半では武術大会でサイヨは後に義母となるティンティンの母とカンフーバトルを始めるし、そこにサイヨの母も参戦するし…。コメディーに笑って、アクションに燃える作品となっています。
 

見どころの一つがサイヨと九門提督とのバトルシーン。九門を演じるチウ・マンチェクは武術家・黄飛鴻/ウォン・フェイフォンの活躍を描く『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズの第4作・第5作で主演を務めています。第1作から第3作、第6作はリー・リンチェイが主演しているため、“新旧・黄飛鴻対決”を楽しむことができますよ。
 

“レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター”は私が小学生の時、初めて映画館で見た作品。友達と一緒にアクションシーンのすごさに熱狂しました。
 

リー・リンチェイ(ジェット・リー)は2020年5月22日公開予定だった『ムーラン』に皇帝役として出演(現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため公開延期)。劇場で映画を楽しめる日が待ち遠しいですね! それまでの間は過去の名作を楽しみましょう。
 


 

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Written by 李寧
 

り・ねい●JVTAのグローバル・コミュニケーション・サポート部門「GCS」で、主に多言語翻訳のディレクション業務を受け持つ。

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