Tipping Point Returns Vol.0 たかがコラム、されどコラム
皆さんこんにちは。新楽直樹です。JVTAの週刊メールマガジンは今号で788号目。私は2002年から2012年まで「Tipping Point」というコラムを連載していました。おおよそ月2回、コラムの総数は100本を超えます。
今年、連載を復活することにしました。名付けて「Tipping Point Returns」。 映像翻訳、様々な翻訳、通訳、バリアフリー字幕・音声ガイド、グローバルPR・・・。‘コトバのプロ’を目指す人と今活躍中の人、そして、JVTAと出会い学んだことを、何かのかたちで活かしてもらっている人たちに、少しでも役立つ連載になるよう丁寧に綴っていこうと思います。
「Tipping Point」という連載タイトルには、私の想いとこだわりが詰まっています。それについては、今から17年前の第1回目のコラムで冒頭に書き添えました。今もまったく変わることはありません。次の通りです。
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タイトルの‘Tipping Point(ティッピング・ポイント)’は、マーケティングの世界で注目された用語。「まるで1本のマッチの火から野火が広がるように、小さなきっかけが人に影響を与え、連鎖し、やがて大きなトレンドや流行に変わっていく瞬間」のことです。
それを「自分が変わる瞬間、進歩する瞬間」に置き換えてみましょう。小さな発見や気づきが自分を良い方向に導くきっかけになった、そんな経験は誰にでもあるはずです。
能力やスキルの向上はもちろんのこと、スクールとの関わりの中で一つでも多くの‘Tipping Point’を発見して下さい。受講生や講師・スタッフとのちょっとした会話、映画やテレビ番組、1冊の本……。視点を変えれば、そこは‘Tipping Point’の宝庫。このコラムを、そんなきっかけの一つとして楽しんでもらえれば幸いです。
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自らのスキルを磨く努力を続けて社会を豊かにしようとする志を、私は無条件で美しいと感じます。だからそんな志を持つ人を応援したくなるのです。スクールでの授業や課題、OJTはそうした想いを体現したものですが、自分自身が歩んできた道に思いを巡らせるとき、皆さんに対して、もう一つできることがあるのではと感じています。
それがTipping Pointを示すこと。
「心が痛んだとき、前に進もうとしているのに力が湧いてこないとき、背中を押してくれたのは、あの人のほんの些細な言葉だった」という経験をしたことはありませんか? その相手は知り合いでもなければ、偉い人でもない、直接会ったわけでもない。ちょっとした読み物から、映画やテレビから、カフェで隣りの席から聞こえてきた会話からかもしれません。私にはそんな経験がたくさんあります。そうして出会ったコトバがなかったら、今の自分はないかもしれません。
人生の岐路の選択に影響を与えるようなTipping Pointは意外なところで見つかる――。
この連載がそうなるとは断言できませんが、そうなりたいと強く願う心には、今、確かな火が灯っています。
2019年3月から隔週ペースで掲載する予定です。よろしくお願いします!
2019年2月22日 新楽直樹
◆2002-2012年「Tipping Point」のバックナンバーの一部はコチラで読めます↓
http://www.jvtacademy.com/blog/tippingpoint/cat10/