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命がけのミッション! 『1917 命をかけた伝令』の予告編

命がけのミッション! 『1917 命をかけた伝令』の予告編

【最近の私】『フォードvsフェラーリ』を観ました。カーレースの場面に迫力あり、マット・デイモンとクリスチャン・ベイルの人間ドラマにも感動しました。

 
年が明けると、アカデミー賞などの賞レースにかけて、「アカデミー賞本命!」などの宣伝と共に公開される作品が多い。今回はその中から、ゴールデングローブ賞ドラマ部門で作品賞と監督賞を受賞した『1917 命をかけた伝令』の予告編を紹介したい。

 
予行編は、「全編ワンカット。戦場を駆け抜ける驚愕の臨場感」のテロップから始まる。第一次世界大戦中の1917年。若いイギリス兵2人、スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)がある任務を受ける。それは最前線にいる1600人の兵たちに、明朝までに作戦中止の命令を届けること。その1600人の中には、ブレイクの兄も含まれていた。仲間の命を救わなければ、ここだけ観て思ったのは、それだけ重大なミッションなのに、2人だけで遂行するのか?もっと人数が多い方が任務を遂行できると思うのですが。2人である理由も映画では説明されるんですかね。

 
予告編に戻る。スコフィールドとブレイクは敵軍の目を潜り抜け、飛び交う銃弾をくぐり抜け、死体の浮かぶ川を泳ぎながら、敵地を抜けようとする。予告編の終わり、爆撃を受けながらスコフィールドがひたすら走る姿をワンカットで捉える場面は臨場感があふれている。

 
ワンカットというのは、長回しとも呼ばれ、カメラを止めずに、ノンストップで撮り続けることだ。映像がカットで途切れないので、リアルタイムで進行することで臨場感が増し、映画の中で見せ場として使われることが多い。だが準備などに手間と時間がかかる技法でもある。アカデミー作品賞を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年)でも全編ワンカット撮影で行われていた。ワンカットの邦画といえば、ヒットを記録した『カメラを止めるな!』(2018年)が思い浮かぶ人もいるだろう。

 
『1917』の公式サイトでは、紹介した予告編の他に、「驚異のワンショット撮影」という動画も観ることができる。監督のサム・メンデスは「本作では、兵士の動きや息遣いが必要な要素だったので、長回しが必要だった」と話している。現場ではカメラの動きが俳優の演技と同調して行われるので、撮影が困難だったと予想がつく。このメイキングを観るだけでも、ワンカット撮影がいかにチャレンジだったか分かります。

 
個人的には、スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』(1998年)で、冒頭のノルマンディー上陸の戦闘シーンでの迫力、恐怖が忘れられない。『1917』でも、ワンカットで描く戦場のすさまじさに引き込まれる体験ができるのだろうか。

 
本作で2人の兵士を演じる若手俳優の他に、『SHERLOCK/シャーロック』(2010年~)の人気俳優ベネディクト・カンバーバッチをはじめ、『英国王のスピーチ』(2010年)のコリン・ファース、『裏切りのサーカス』(2011年)のマーク・ストロングなどのベテランが脇を固める点も、見どころの1つになるだろう。

 
2人の若き兵士たちは、戦場を駆け抜けて無事に伝令を仲間に伝えることができるのか? 映画館で確認してきます!

 
今回注目した予告編
『1917 命をかけた伝令』
監督:サム・メンデス
出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロング
2020年2月14日より公開
公式サイト:https://1917-movie.jp/

 
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

 
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