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コンビニ店員が実はCIAだった?!『エージェント・ウルトラ』の予告編

コンビニ店員が実はCIAだった?!『エージェント・ウルトラ』の予告編

【最近の私】『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観てきました。旧シリーズへの愛を感じる内容で満足しました。とりあえず、もう一度観てきます!
 

「主人公が“普通の人”だと思っていたら実は“強い人”だった」という映画が好きだ。例えば記憶のない男が実は最強のスパイだった『ボーン・アイデンティティー』や、質屋のおじさんが実は元特殊部隊の隊員だった『アジョシ』などである。最近では、犬好きな普通の男が実は殺し屋だった『ジョン・ウィック』がある。今回は、そんなジャンルの1本として、1月に公開される『エージェント・ウルトラ』を紹介したい。
 

予告編は、こんなナレーションから始まる。「1953年以降、アメリカ政府は極秘マインド・コントロール実験により、最強のエージェントを生み出そうとしてきた。この極秘計画は封印されたはずだった…」。普通なら信じられない都市伝説のような内容である。(ちなみにこの計画は実際にあったらしい)。そこに登場するのが主人公のマイク(ジェシー・アイゼンバーグ)。テロップに「まさかコイツ?」と出てくるくらい、細面で頼りなくエージェントとは無縁の男に見える。
 

マイクは田舎のコンビニで働き、さえない日々を送っていた(でもマリファナは吸っている)。そこに客としてある女性が現れ、マイクに「戦車は進む。マルデルブロ集団が動く。コーラスは破られ、ボールを受け止める」と謎の言葉をつぶやく。その瞬間、マイクの脳裏にかつての記憶が一気に蘇ってくる。これはマイクを目覚めさせるキーワードだったのか。女性を追って店の外に出るマイク。そこに2人の男が現れ、銃とナイフでマイクを襲ってくる! しかし、マイクはアッという間に銃を奪い、男たちを撃ち殺す! 恋人に「なぜこうなったの?」と聞かれても、マイクには「僕にも分からない」としか答えられない。
 

その頃、政府機関と思われる、とある場所で「ハワードが目覚めました。スプーンで2名を刺殺」という会話が交わされる。ハワードとはマイクの本名なのか。そして大勢の部隊と、今話題のドローンを使い、マイクを暗殺する作戦が始まる。そうマイクは国家が作りだした最強兵器だったのだ。
 

予告編の後半は、マイクを抹殺しようとする部隊と、攻撃をかわし次々と彼らを殺していくマイクとの闘いの描写が続く。最後は「ダメ男が史上最低でサイコーのプロポーズ」のテロップで終わるのだが、こんな大変な時にプロポーズしている場合じゃないだろ!とツッコミを入れたくなる。
 

『ゾンビランド』『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグが、“穏やかに見えるが実は凄腕エージェント”という予想外のキャスティングが面白い。コメディかと思っていたら、『ボーン・アイデンティティー』シリーズのようなリアルな格闘シーンや、爆発などのド派手なアクションもある。ジェシーは3月に公開される『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で悪役のレックス・ルーサーを演じており、個人的にいま注目の俳優である。
 

コメディ、アクション、そして恋愛をミックスし、さらに「ダメな店員が実は人間兵器でした」という設定をトッピングした『エージェント・ウルトラ』。こういう映画は大好きなので、映画館で本編を観に行ってきます!
 

今回注目した予告編:『エージェント・ウルトラ』
監督:ニマ・ヌリザデ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ビル・プルマン
1月23日より公開
公式サイト:http://agent-ultra.jp/
 

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!