決死の傭兵部隊VSゾンビ軍団のバトル! 『アーミー・オブ・ザ・デッド』の予告編
【最近の私】Netflixで、今年のアカデミー賞短編実写映画賞を獲得した『隔たる世界の2人』を観ました。現在の社会問題を反映した作品だと思います。
新型ウイルスの影響による緊急事態宣言で映画館が休館、または新作の公開が延期となっている。その中で、配信型サービスを利用して映画やドラマを観る人は増えているのではないだろうか。今回は、5月にNetflixで配信される『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021)の予告編を紹介したい。
予告編は、ラスベガス近くのダイナーから始まる。そこで働いているスコット(デイヴ・バウティスタ)を、謎の人物(真田広之)が訪ねてくる場面から始まる。その人物は「5000万ドル稼がないか?」とスコットに尋ねる。真田広之は海外で多くの作品に出演しているが、今年は『モータルコンバット』(2021年)も日本で公開される予定だ(共演は浅野忠信)。
場面は変わり、依頼を受けたスコットの元に個性的な仲間たちが集まってくる。予告編だけでは不明だが、おそらくスコットは元傭兵か軍人だったと思われる。真田が演じる謎の男の依頼は、カジノの地下の金庫に眠る2億ドルを32時間で盗みだすこと。金を見つけ、脱出する。シンプルな作戦に思えるが、大きな問題がある。それは、ラスベガスにはゾンビがあふれていることだった。
本作では、世界に大量発生したゾンビたちをラスベガスに隔離している設定となっている。カジノの金庫に近づくことが困難なために、スコットたちが集められたのだ。しかも、このゾンビはただのゾンビではない。奴らは知能があり、動きが俊敏な軍団だった。ゾンビたちは全速力で走り、スコットたちに襲いかかってくる。
予告編では大量のゾンビがラスベガスを占拠しているが、その中に、かつてラスベガスで音楽活動を行っていたエルヴィス・プレスリーそっくりのゾンビの姿も。さらにホワイトタイガーを思わせる、ゾンビトラも登場している。ホワイトタイガーは、かつてラスベガスのショーに登場するトラとして、日本でも知名度が高い。登場人物がトラを見て「これ反則だろ」と言うぐらい、意外な人や動物もゾンビになってスコットたちを苦しめることになりそうだ。
本作の監督はザック・スナイダー。『ゾンビ』(1978年)をリメイクした『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)の監督を務めて、注目を浴びた人物だ。オリジナルでは、ゆっくりと歩くゾンビを、リメイク版では「走るゾンビ」として描き、ファンの間で「走るゾンビはありか?」と否定する意見もあった。個人的には、ゆっくり歩くゾンビの方が、じわじわと迫る恐怖感があって好きです。
スナイダー監督はその後『300(スリーハンドレッド)』(2007年)、『ウォッチメン』(2009年)、『エンジェルウォーズ』(2011年)など、作り込んだビジュアルで魅せる作品を制作している。今回は、初期のゾンビ映画に戻った作品といえよう。予告編ではゾンビに大量の武器と弾丸、戦車や戦闘機に加えて派手な銃撃戦と爆発など、アクション要素をこれでもかと盛り込んだゾンビ戦争大作になっているようだ。「今度は戦争だ!」と呼んでもいい注目の1本として、期待せずにいられません!
今回注目した予告編:『アーミー・オブ・ザ・デッド』
監督・脚本:ザック・スナイダー
出演:デイヴ・バウティスタ、エラ・パーネル、オマリ・ハードウィック
Netflixにて2021年5月21日より配信
作品サイト:https://www.netflix.com/jp/title/81046394
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
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