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電話が鳴る 『ブラック・フォン』の予告編

電話が鳴る 『ブラック・フォン』の予告編

【最近の私】『トップガン マーヴェリック』を観ました。36年ぶりの続編ですが、トムのこれまでのキャリアと年月が作品に厚みを加えていました。そしてヴァル・キルマーに再会できたのも感動です。
 

イーサン・ホークは80年代から俳優として『いまを生きる』(1989年)や『トレーニング デイ』(2001年)、『ビフォア・サンセット』(2004年)など、数多くの作品に出演してきた。またシリアスなドラマから、ラブストーリー、アクションなど、さまざまなジャンルにも挑戦している。今回はイーサンの出演最新作『ブラック・フォン』(2022年)の予告編を紹介したい。
 

予告編は、ある街の風景からはじまる。フィニー(メイソン・テムズ)とグエン(マデリーン・マックグロウ)が住む街では、少年少女が誘拐される事件が発生していた。ある日、フィニーが道を歩いていると、路上に止めた車から、1人の男が出てくる。その男(イーサン・ホーク)は「僕はマジシャンだ。マジックを見る?」とフィニーに話しかける。男は黒ずくめの服で、顔は白く塗っている。普通なら怪しい外見で、絶対に近づきたくない。フィニーが油断した一瞬をついて、マジシャンは彼を車に押し込んでしまう。そう、このマジシャンこそ、誘拐犯だった。
 

誘拐されたフィニーは、見知らぬ部屋で目覚める。その部屋には、黒い電話が壁にかかっていた。フィニーが受話器を手に取り電話をかけようとすると「その電話は通じないよ」とマジシャンの声が。電話線が切断されている。声がした方をフィニーが見ると、そこには怪しげなマスクをかぶったマジシャンの姿があった。
 

誘拐されて絶望するフィニーだが、そこに使えないはずの黒電話が鳴る。フィニーが受話器を取り、「誰?」と話しかけると、彼の後ろに血を流す少年がいた!その少年は、マジシャンに誘拐されて殺された霊らしい。「ここから出るんだ」という少年の言葉で、フィニーは脱出を試みる。
 

一方、妹のグエンは、兄の夢を見て、その夢から彼のいる場所を探しだそうとする。グエンには予知夢を見ることができる能力があるようだ。兄を探すグエンだが、彼女の前にも、誘拐事件で犠牲になった子どもたちが姿を現す。だが監禁されているフィニーに残された時間はわずかだった…。
 

電話がサスペンスの要素として登場する作品は多く作られている。電話から聞こえる声だけで誘拐事件を解決しようとする『THE GUILTY ギルティ』(2018年)や20年という時間を越えて電話で会話をする『ザ・コール』(2020年)などがある。電話を使ったサスペンスは、いつその電話が切れてしまうか分からないという展開がお約束だ。そして電話が外部に繋がっていることを犯人に知られてはいけないという緊張感も加わる。『ブラック・フォン』でも、霊の助けを借りながら、フィニーの脱出劇、また妹が兄を救おうとする二重の物語が同時に進行してハラハラが盛り上がると思います。
 

本作の原作は、スティーヴン・キングの息子、ジョー・ヒルである点も注目だ。ヒルはホラーやファンタジーなどの作品を発表しており、『ブラック・フォン』は彼の描いた短編が原作となっている。フィニーと霊の脱出は成功するのか、また妹は兄を救うことができるのか。映画館で確認してきます!
 

注目した予告編:『ブラック・フォン』
監督:スコット・デリクソン
出演:イーサン・ホーク、メイソン・テムズ、マデリーン・マックグロウ
2022年7月1日より公開
公式サイト:
https://www.universalpictures.jp/micro/blackphone
 

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
 
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