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ボクたち、死ぬまで親友だよね? 『チャイルド・プレイ』の予告編

ボクたち、死ぬまで親友だよね? 『チャイルド・プレイ』の予告編

【最近の私】今回のコラムで少し触れた『ソウ』のリブート版に、サミュエル・L・ジャクソンが出演することに! 期待しています。

 
映画には、人形が登場する作品がある。というより、ホラー映画に登場することが多い。例えば『蝋人形の館』(2005年)、や『アナベル 死霊館の人形』(2014年)などが挙げられる。その中から、今回は80年代に製作されたホラー映画のリブートとなる、『チャイルド・プレイ』の予告編を紹介したい。

 
予告編は、少年アンディが母親と一緒に新しい街に引っ越すところから始まる。友人がいないアンディのために、母親がバディ人形を誕生日にプレゼントする。その人形は、スマートフォンのアプリで操作が可能で、音声認識や画像認識の機能が搭載されていた。友人ができ、その人形にチャッキーと名前をつけるアンディだが、やがて人形に不可解な点に気付く。母親にそれを言うが、信じてもらえない。だがアンディの周辺では、人々が命を落とす事件が次々と起こる。チャッキーの仕業だと確信したアンディと仲間たちは、チャッキーと戦おうとする。

 
ここで、本作の元になった『チャイルド・プレイ』(1988年)について説明します。警官に射殺された凶悪犯の魂が人形チャッキーに乗り移り、その人形をプレゼントされた少年アンディを襲うという作品だった。執拗にアンディを追いかけ、彼の身体を乗っ取ろうとするチャッキーは、『ターミネーター』(1984年)の殺人ロボットを思わせるキャラクターだ。作品はヒットし、その後7作目まで続編が製作される人気シリーズとなっている。
チャッキー
※著者が描いたオリジナルチャッキーのイラスト

 
今回のリブート版の監督はラース・クレヴバーグ。彼が短編として撮影した『Polaroid』を自身で長編化した『ポラロイド』(2017年)が評価され、本作の監督に抜擢された。『ポラロイド』は、呪われたポラロイドカメラで写真を撮ると、その人が死ぬという作品だ。カメラと人形という身近にあるものを恐怖のモチーフにしているのも、ポイントだろう。オリジナルにあったチャッキーがナイフを持って襲う姿もきちんと出し、オリジナル版のファンへの目配せもある。また人間が残酷な方法で犠牲になる場面も、『ソウ』(2004年~)シリーズを思わせるようでもあり、傑作ホラー映画の現代版としてアップグレードしているようだ。日本では、『チャイルド・プレイ』と『ポラロイド』が同じ7月19日に公開されるので、興味を持たれた人はこちらもおすすめです。

 
もうひとつのポイントとして、チャッキーの声である。オリジナルでは『エイリアン4』(1997年)、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002年)の個性派俳優ブラッド・ドゥーリフがチャッキーの声を担当し、続編を含むすべてのシリーズで登場している。もはやチャッキー=ブラッドというぐらい、イメージが定着しているといっていい。今回のリブートでチャッキーの声を担当するのは、『スター・ウォーズ』シリーズのマーク・ハミル! かつて正義のジェダイ騎士を演じていたマークにこの配役は意外だった。だが予告編で少しだけ声を聴くだけでも、意外とハマっている感じがします。

 
80年代の人気ホラー人形にAI技術を加えた“ロボチャッキー”として、21世紀の『チャイルド・プレイ』は新たなシリーズとなるか? 映画館で確認してきます!

 
今回注目した予告編
『チャイルド・プレイ』
監督:ラース・クレヴバーグ
出演:ガブリエル・ベイトマン、オーブリー・プラザ、マーク・ハミル(声の出演)
2019年7月19日より公開
公式サイト:https://childsplay.jp/

 
【関連記事】
【悪役を語るコラム】チャッキー in 『チャイルド・プレイ』
https://www.jvta.net/?p=4196

 
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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