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『ロッキー』シリーズ因縁の対決!『クリード 炎の宿敵』の予告編

『ロッキー』シリーズ因縁の対決!『クリード 炎の宿敵』の予告編

【最近の私】12月に吉祥寺に新しい映画館、アップリンク吉祥寺ができます。オープニング上映がハル・ハートリー監督の初期3部作と聞き、行ってみたくなりました。

 
1970年代、当時無名の俳優シルヴェスター・スタローンが脚本を書き、主人公のボクサー、ロッキーを演じてアカデミー賞に輝いた『ロッキー』。以降、続編が作られる人気シリーズとなり、スピンオフとなる『クリード チャンプを継ぐ男』も製作された。今回はそのスピンオフの新作『クリード 炎の宿敵』の予告編を紹介したい。

 
予告編は、「あの『ロッキー4/炎の友情』の悲劇が時を越え、因縁の対決は今、息子たちの手に託された」というナレーションから始まる。

 
ここで『ロッキー4』のおさらいをします。『ロッキー』でロッキーとボクシングで対決をしたアポロ・クリードは、その後、ロッキーの親友となる。『ロッキー4』では、アポロがロシア(当時のソ連)のボクサー、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)と戦い、アポロはリングの上で非業の死を遂げる。アポロの仇を討つべく、ロッキーがドラゴと戦う…というストーリーだ。

 
『クリード チャンプを継ぐ男』は、アポロの息子アドニスが、ロッキーに指導を受けてボクサーを目指す物語だった。(過去の予告編コラムはこちらhttps://www.jvta.net/co/creed1/ )そして『クリード 炎の宿敵』は、ドラゴの息子がアポロの息子アドニスに戦いを挑む。タイトルの『炎の宿敵』は、『炎の友情』にかけていて、ファンには嬉しいサービスである。いきなり『クリード 炎の宿敵』から観る人は少ないと思うが、できるなら『ロッキー』1作目から『炎の友情』、『クリード チャンプを継ぐ男』まで観ることを強くお勧めします。その方が、より感動できると思うので。

 
予告編に戻る。ドラゴの息子に挑戦状を叩きつけられたアドニスは、当然受けて立とうとする。この戦いに反対するロッキーに、アドニスは「俺は負けない」と言う。だがロッキーは父親も同じことを言い、リングで息絶えたと答える。亡き親友の息子を、同じ目に遭わせたくないのだ。アドニスには妊娠している妻と母親がいる。だがドラゴ親子には“怒り”しかない。だがアドニスはロッキーに言う。「俺には、あなたがいる」と。

 
『ロッキー4』でドラゴを演じたドルフ・ラングレンについては、悪役コラムで取り上げたことがある。(コラムはこちらhttps://www.jvta.net/co/rocky4/) あの時、まさかドラゴの息子が登場する続編を観ることができるとは、夢にも思っていなかった。1980年代に『ロッキー4』を観ていた中学生の自分に、あと30年経ったら、アポロとドラゴの息子が戦う映画が作られると言っても、絶対に信じてもらえないと思う。

 
父親の雪辱を果たそうとして、厳しいトレーニングに耐えるアドニス。彼は言う。「1ラウンドごとに実感するんだ。リングに立つ時、俺は1人じゃないと」。予告編を観て感じるのは、“ファミリー”である。ロッキーとアポロは、ボクシングを通じて生涯の友となった。アポロの息子アドニスは、幼い頃に父を亡くしている。彼にとってロッキーは父親代わりであり、ロッキーもアドニスに対して自分の息子のような感情が芽生えているのではないか。ドラゴ一家に対抗するロッキーとアドニス。その対決は、見逃がすことができません。そしてあの『ロッキー』のテーマ曲が流れたら、きっと泣く。二世代に渡る因縁の対決の結末はどうなるのか、映画館で確認してきます!

 
今回注目した予告編
『クリード 炎の宿敵』
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr
出演:マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン、ドルフ・ラングレン
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html

 
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

 
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