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自由すぎるヒーロー登場!『デッドプール』の予告編

自由すぎるヒーロー登場!『デッドプール』の予告編

【最近の私】『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観ました。ヒーロー祭り映画で、予想を超えた面白さ!早く続きが観たいです。
 

最近、アメリカのコミックを映画化した作品が多い。今年は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が公開されており、さらに8月には『X-MEN:アポカリプス』、9月に『スーサイド・スクワッド』などが公開の予定だ。そんなアメコミ映画の中から、今回は『デッドプール』の予告編を紹介したい。
 

予告編は、赤いコスチュームを身に着けたデッドプール(ライアン・レイノルズ)がタクシーに乗っている場面から始まる。運転手から「なぜ赤い服を着てるの?」と聞かれ、デッドプールは「クリスマスに悪い子をぶっ殺すため」と答える。
 

次に全世界NO.1!ヨユーで記録的ヒット!のテロップ。『デッドプール』はR指定(17歳以下は鑑賞不可)作品ながら、アメリカで大ヒットを記録し、製作した20世紀FOX映画では同社最高のオープニング興行収入の記録をたたき出した。ちなみに日本ではR15(15歳以下は鑑賞不可)となっている。
 

ライアン・レイノルズはこれまでも『グリーン・ランタン』『ブレイド3』などのアメコミ原作の映画に出演している。2009年の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でデッドプールを演じていたが、その時は本作のようなコスチュームは着ていなかった。登場場面も少なく、個人的にはあまり強い印象は残っていない。その時から、ライアンはデッドプールを主人公に映画を製作しようとしており、今作では主演だけではなくプロデューサーも兼任している。完成まで時間はかかったが、それだけ思い入れがある念願の作品なのだろう。
 

予告編に戻る。主人公ウェイドは末期ガンなのだが、そこに現れた謎の男が「ガンを治し、素晴らしい力も与えよう」とオファーしてくる。そして手術を施され、ガンは治療できたが、無残な外見に。デッドプールになったウェイドが「というわけで、俺は不死身になった」と言う。どういうわけかよく分からないが、ガンは治ったが大変なことが起きたということですね。
 

全世界では“デップー旋風”が吹き荒れているらしい。(デッドプール略してデップー。ジョニー・デップみたいな略し方ですね)。「俺はスーパーだが、ヒーローではない。でも愛する彼女が狙われたら、スーパーヒーローになっちゃうよ」とアメコミの主人公っぽくなってきました。「本気出してみるか」と、ここから予告編はアクションが山盛りの展開に。日本刀を両手にして、敵をぶった切るなど、口だけが達者だけなのではなく、実力もあるらしい。でもそんな中でもデップーは「家の暖房、切ったっけ」と不意につぶやくなどユーモアを忘れません。「無駄な殺しはやめろ」と言われたデップーは、あんだけ暴れているのに「俺ちゃん正義の味方じゃねえし、そもそも誰も殺してねえし」と言いたい放題だ。
 

『バットマン・ビギンズ』から『マン・オブ・スティール』まで、クリストファー・ノーラン監督はバットマンやスーパーマンをシリアスに描いてきた。だがそんな作品群とは対照的に、『デッドプール』はあくまでも明るくお下劣、バイオレンス満載の成人映画となっている。本作が大ヒットした影響で、アメコミR指定ムービー路線の元祖となるかもしれない。どんだけ自由なヒーローなのかは、映画館で確かめてきます!
 

今回注目した予告編:『デッドプール』
監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン
6月1日より公開
公式サイト:
http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/
 

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!