不可能が連鎖する!『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の予告編
【最近の私】ついに撮影が始まった『トップガン』の続編。ヴァル・キルマーも再登場するらしいので、来年の公開が楽しみです。
トム・クルーズは、長年コンスタントに映画に出演し続け、中にはシリーズ化されている作品もある。例えば『アウトロー』の“ジャック・リーチャー”シリーズ、さらに『トップガン』も、約30年ぶりに続編が製作される。今回はトム主演シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の予告編を紹介したい。
予告編は、アメリカのスパイ組織IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)がビルの窓ガラスを割り、隣のビルに飛び移ろうとする場面から始まる。何者かに複数のプルトニウムが盗まれ、3つの都市で同時核爆発が計画される。イーサン率いるIMFは、その計画を防ごうとする…というのがストーリーらしい。タイトルの“フォールアウト”には、放射性降下物、放射性粒子という意味がある。
このシリーズのおさらいをします。1960~1970年代の人気TVドラマ『スパイ大作戦』を、トム主演で『ミッション:インポッシブル』(1996年)として映画化。以降、続編が製作され、『フォールアウト』が6作目となる。このシリーズは、ジョン・ウー、J・J・エイブラムスなど、作品ごとに違う監督が手がけ、その作風の違いを比べるのもファンには醍醐味だろう。本作の監督クリストファー・マッカリーは、前作『ローグ・ネイション』から続けてメガホンを取っている。予告編では、シリーズではお馴染みのヴィング・レイムスをはじめ、サイモン・ペッグ、アレック・ボールドウィンなどが登場している。
『ミッション:インポッシブル』シリーズのもう1つの特徴として、トムのアクションにかける情熱がある。彼は自ら危険なスタントに挑戦しており、その姿はジャッキー・チェンのようである。ジャッキーは1980年代から数々の映画で危険なシーンを自身で演じているからだ。トムは2作目『M:I-2』では断崖絶壁でのロッククライミングに挑戦。4作目『ゴースト・プロトコル』では超高層ビルの壁をよじ登り、落ちそうになる緊張感のあるスタントで観客をハラハラさせた。5作目『ローグ・ネイション』で離陸する飛行機の胴体にしがみついて上空1500メートルまで上がったほか、すごいスピードでバイクを運転する(しかもヘルメットなしで)など、ハードなアクションに挑んでいた。
『フォールアウト』の予告編を観ると、トムのアクションへの挑戦は続いています。ビルからビルに飛び移る場面で、トムは足の骨を骨折しており、そのシーンがそのまま使われている。ちなみに、ジャッキーの映画でもアクションで負傷した場面がそのまま使用されていることもあった。そしてトム得意のバイクも登場します。彼がバイクに乗ってパリの街を走り抜けて、転倒する(もちろんヘルメットなしで)場面も自分で挑戦している。
予告編の終盤では、イーサンがヘリコプターを操縦し、敵のヘリコプターと激しい空中戦を繰り広げる。このシーンでも、トムはこのヘリコプターを自分で操縦しているのだ。わざわざ本人がやらなくてもいいのではと思うのだが、そこはトム・クルーズですから。『フォールアウト』公式サイトでは、ヘリコプターの場面の撮影風景が公開されているので、ぜひ見てほしい。イーサンたちは爆破計画を防ぐことができるのか? 映画館で確認してきます!
今回注目した予告編
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、アレック・ボールドウィン2018年8月3日公開
公式サイト
http://missionimpossible.jp/
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
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