恐怖の夜を生き延びろ『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』の予告編
【最近の私】来月はアカデミー賞の発表ですね。『哀れなるものたち』が評判高いので注目してます。あと『ゴジラ-1.0』は視聴覚効果賞を受賞してほしいです。
映画では、閉じられた空間で物語が繰り広げられる作品がある。限定された場所で、生き残れるかを描くとサスペンスは盛り上がる。主人公が避難用の密室に逃げ込む『パニック・ルーム』(2002年)や、謎の部屋に閉じ込められた人間たちを襲う恐怖を描いた『キューブ』(1997年)などがすぐに思い浮かぶ。今回は、そんな“密室映画”になるであろう『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2023年・以下『FNAF』と略)の予告編を紹介したい。
予告編は、マイク(ジョシュ・ハッチャーソン)が、閉鎖されたピザレストランに警備員として働く場面から始まる。この店は1980年代に機械仕掛けのマスコット人形たちがいることで人気の店だったが、子どもたちが謎の失踪をとげ、今は閉店して廃墟となっている。実はマイクの弟も行方不明になり、マイクは今でもその事件に苦しんでいる。彼の両親は亡くなり、妹アビー(パイパー・ルビオ)を親代わりとして育てている。生計を立てるべく、マイクはこのレストランの夜間警備員として働くことになる。
廃墟のレストランでは、誰もいないはずの店内に異様な雰囲気が漂う。マイクの仕事は、監視室でモニターを見るだけだった。だが不信に思ったマイクは、店内を見回ることに。その時、不気味な笑い声が聞こえ、動かないはずのマスコットたちが目を覚ます。なぜ動くのか?目を怪しく光らせながら、マスコットたちはマイクたちを襲い始める。マスコットたちの目的は?80年代に起こった子どもの失踪事件との関わりは?マイクと妹は、恐怖の夜をサバイブできるのか?
『FNAF』はスコット・カーソンが開発したPC、およびスマホ用のゲームが原作だ。ゲームでは、プレイヤーは警備員が事務所にたてこもり、ライトや監視カメラを駆使してマスコットたちから生き延びようとする。私はこのゲームをしたことがないのですが、なぜ廃墟と化した店を警備するのかは、ちょっと疑問です。きっと映画では説明されていると思います。
今回の映画は、『M3GAN/ミーガン』(2022年)や『透明人間』(2020年)などのヒット作を制作し、ホラー系映画のブランドともいえるブラムハウス・プロダクションズが手がけている。『FNAF』は昨年10月にアメリカで一足早く公開され、大ヒットを記録している。本作に登場するマスコットたちは、クマのフレディー、ベースを演奏するウサギのボニー、ヒヨコのチカとカップケーキ、骨格がむき出しになっているキツネのフォクシーなど、個性的なキャラクターたちにも注目したい。このマスコットたちは、例えば、80年代ごろに遊園地やデパートの屋上にいた、動物の着ぐるみのような感じである。
人気ゲームを映画化するにあたり、ヒットするかは、このマスコットたちをどう実写化するかにかかっていたのではないか。映画に登場するマスコットたちは、CGではなく、『セサミストリート』などのキャラクターを手がけていることで有名な、ジム・ヘンソン・クリーシャーショップが担当している。中に人間が入るサイズのマスコットたちも作られたという。ゲームの開発者カーソンも撮影現場を訪れて、作品世界についてチェックし、アドバイスをしたそうだ。
決してかわいいとは言えない機械じかけの動物たちだが、動き出して人間を襲うという点では、『チャイルド・プレイ』(1988年)に登場した人形チャッキーを思い浮かべる人もいるだろう。アナログ感あふれるマスコットたちが主人公たちを襲う『FNAF』は、お化け屋敷映画として、きっと子どもから大人まで楽しめる怖い作品になっていると思います。これから、映画館に行って確かめてきます!
今回紹介した予告編:『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』
監督:エマ・タミ
出演:ジョシュ・ハッチャーソン、マシュー・リラード、パイパー・ルビオ
2024年2月9日より公開
公式サイト:
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