News
NEWS
戦え!シネマッハ!!!!inCO

さよなら、イップ・マン 『イップ・マン 完結』の予告編

さよなら、イップ・マン 『イップ・マン 完結』の予告編

【最近の私】今回の『イップ・マン』以外にも、2020年はドニー・イェン出演作『ムーラン』『追龍』の2本が待機中。『追龍』はアンディ・ラウと共演の犯罪映画なので、楽しみです。

 
新型ウイルスの影響で、新作映画の公開が延期となるケースが出てきている。『007/ノー・タイム・トゥー・ダイ』も4月10日に日本公開される予定だったが、イギリスやアメリカで11月公開に延期となっており、日本公開は未定となっている。新作の公開が不透明な中、今回は5月10日に日本公開が予定されている『イップ・マン 完結』を紹介したい。

 
予告編は、香港に住む武術家イップ・マン(ドニー・イェン)が、アメリカに渡る場面から始まる。イップ・マンは実在の人物で、彼が考案した“詠春拳”を習う弟子は世界中にいる。その中に、ブルース・リーがいたのは有名な話だ。

 
今作の舞台は1964年。ブルース・リー(チャン・クォックワン)に招かれて、イップ・マンがアメリカを訪ねる。ブルースがサンフランシスコで、武術の道場を開こうとするが、現地の武術家たちとの衝突が起き、やがてアメリカ海軍との対決へと展開するらしい。

 
予告編では、『イップ・マン 序章』(2008年)での日本軍との戦い、『イップ・マン 葉問』(2010年)におけるイギリス統治下の香港でボクサーとの激しい戦い、『イップ・マン 継承』(2016年)では詠春拳の達人同士の対決など、これまでイップ・マンが戦った相手とのバトルが挿入されている。『イップ・マン』シリーズのファンとしては、この場面を観るだけで、感慨深いものがある。

 
今作でイップ・マンと対決するアメリカ軍人を演じるのは、スコット・アドキンスだ。本作で彼はいつも生やしているヒゲを剃っているので、最初に予告編を見た時は誰か分からなかったです。スコットはイギリス生まれのアクション俳優で、幼少時から武術を習っている。『メダリオン』(2003年)ではジャッキー・チェン、『ダニー・ザ・ドッグ』(2005年)ではジェット・リーと共演している。『エクスペンダブルズ2』(2012年)ではジャン・クロード=ヴァン・ダム扮する悪ボスの部下を演じていた。これまでスコットが映画の中で見せている、高い身体能力を使ったアクションに注目していたので、本作でスコットがドニーと対決するのは、個人的には見どころの1つである。

 
『完結』のアクションを担当するユエン・ウーピンは香港アクション監督の巨匠であり、『マトリックス』(1999年)や『キル・ビル』(2003年)などハリウッド映画にも参加している。ドニーは1980年代にウーピン監督に出会い、映画界で俳優として活動をスタートしている。2人はこれまで何度も組んでいるので、本作のアクションについては高いクオリティが保証されているでしょう。

 
もう一つ、予告編では登場しないが、ブルース・リーを演じるチャン・クォックワンも見どころである。チャンは『少林サッカー』(2001年)で登場した時に「この人、ブルース・リーに似ているな」と思っていたのだが、その後ドラマ『ブルース・リー伝説』(2008年)にも出演している。そして本作ではどんなブルース・リーを演じているか楽しみである。

 
ドニーにとって、イップ・マンは当たり役となり、10年以上もの間、ファンに受け入れられるシリーズとなった。今回で最後になると思うと、1作目から観てきた自分には寂しい限りである。どんな結末になるのか、映画館で見届けてきます!

 
注目した予告編
『イップ・マン 完結』
監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン、チャン・クォックワン、スコット・アドキンス
2020年5月10日より公開
公式サイト:https://gaga.ne.jp/ipman4/

 
—————————————————————————————–
Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
—————————————————————————————–

 
戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
バックナンバーはこちら

 
映像翻訳に少しでも興味がある方は、ご自宅からオンラインで参加ができる字幕体験レッスン付き「オープンスクール」へ。
詳細・お申し込みは▶こちら