シリーズ最強の敵となるか? ジェイソン・ステイサム in 『ワイルド・スピード SKY MISSION』
【最近の私】12月に開催される、東京国際ろう映画祭で字幕翻訳をお手伝いしています。様々な作品に出会えるのを楽しみにしています。
映画シリーズには(特にアクション)、続編には前作よりも強い悪役が登場する場合がある。今回は、『ワイルド・スピード』シリーズ(2001年~)の第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)に登場したジェイソン・ステイサムを紹介したい。
『ワイルド・スピード』第1作目は、連続トラック強盗事件を追うロス市警の刑事ブライアン(ポール・ウォーカー)と、改造車の凄腕レーサーのドム(ヴィン・ディーゼル)たちを主人公にした、カーレースと犯罪ドラマを融合させたアクション映画だ。その後続編が作られるが、次第にアクションのスケールが大きくなっていき、レースよりも主人公グループが強盗をする犯罪カーアクションとなっていく。第5作『ワイルド・スピード MEGAMAX』(2011年)では、ドウェイン・ジョンソンがドムたちを追うホブス捜査官役として参加している。
第7作目でジョンソンが演じるのはデッカードという男。前作で逮捕された犯罪組織のボスの兄という設定で登場する。デッカードは元イギリス軍の兵士で、秘密部隊にいた精鋭だ。デッカードは弟に誓う。「お前を倒したやつらに復讐する」と。
ジェイソンは第6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013年)のエンドクレジットで登場しており、彼が出てきた時は思わず「えっ、本当?」と驚きました。『SKY MISSION』の冒頭から、デッカードは東京に住むドムの仲間を爆死させる。そしてブライアンの自宅に爆弾を送り、家もろとも消そうとする。さらにホブスのいるオフィスを訪れ、ホブスと肉弾戦に。そして手りゅう弾でオフィスを爆破する。デッカードは無敵の1人テロリスト状態である。
ジェイソン・ステイサムはイギリス生まれ。飛び込みの選手だったが、その後はファッションモデルに転向する。1998年に『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に出演し、映画でも活躍するようになる。ジェット・リーとの共演『ザ・ワン』(2001年)、『トランスポーター』(2002年)、シルヴェスター・スタローン主演・監督作『エクスペンダブルズ』(2010年)などのアクション映画に出演している。
ジェイソンがこれまで映画で演じてきたのは、主に刑事、軍人(あるいは元軍人)などだが、とりあえず強い人を演じることが多い。格闘技が得意で銃器のエキスパート、車の運転もうまいなど、味方だったら心強いが、敵に回すと、とてつもなく恐ろしい男。それがジェイソンの演じるキャラクターだ。本作では、1人でホブスたちを相手にしても、決してひけを取らない悪役ぶりを見せつけている。
ジェイソン演じるデッカードは、第8作目『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)にも登場し、さらにスピンオフ『ワイルド・スピード・スーパーコンボ』(2019年)にドウェインと揃って出演している。アクション映画が好きでまだ観ていないという方にはおススメのシリーズです。
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
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