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史上最高の凸凹コンビが事件を解決!?『ナイスガイズ!』の予告編

史上最高の凸凹コンビが事件を解決!?『ナイスガイズ!』の予告編

【最近の私】今回紹介したシェーン・ブラックの監督最新作は『プレデター』続編とのこと。そちらも楽しみです。
 

映画には「バディ・ムービー」というジャンルがある。性格が違う2人のキャラクターが、物語が進む中で仲間になるという場合が多い。ジャッキー・チェンとクリス・タッカー主演の『ラッシュアワー』シリーズなどもそうだ。今回はそんなバディ・ムービーの中から、2月に公開される『ナイスガイズ!』の予告編を紹介したい。
 

予告編は、ある男ヒーリー(ラッセル・クロウ)がマーチ(ライアン・ゴズリング)を訪ねる場面から始まる。と思ったら、ヒーリーはいきなりマーチの顔面を殴る。さらに、倒れたマーチにヒーリーは「腕を出せ」と言い、抵抗するマーチの左腕をバキっと痛めつけてしまう。マーチは娘から「最低の探偵」と呼ばれている私立探偵、ヒーリーは、揉め事を腕力で解決する示談屋だ。ヒーリーの暴力的なキャラクターは、『L.A.コンフィデンシャル』でラッセルが演じた短気な刑事を彷彿させる。
 

本作の監督・脚本を担当したのはシェーン・ブラック。彼が20代で脚本を書き、メル・ギブソンとダニー・グローヴァーが主演した『リーサル・ウェポン』が1987年に公開され、注目を浴び、その後は『ラスト・アクション・ヒーロー』『ロング・キス・グッドナイト』などのアクション大作の脚本を手がけた。ブラックの脚本の特徴は、先述の『リーサル・ウェポン』を始め、バディ映画が多い点。それから車や家の爆発あり、激しい銃撃戦ありとアクションが満載という点である。『ラスト・ボーイスカウト』では、私立探偵のブルース・ウィリスがやたらと殴られたり、殴ったり、人が燃えたりし、ラストでは悪役の死にざまが酷いなど、“やりすぎバイオレンス描写”が多かった。ちなみに、監督デビュー作『キスキス,バンバン』でも私立探偵(また!)と泥棒のコンビの物語だった。その後は『アイアンマン3』のメガフォンを取り、大ヒットを記録。このまま超大作を撮るのかと思わせながら、またブラックお得意のバディ映画に帰ってきました。
 

予告編に戻る。アメリアという少女が行方不明となり、彼女の母親から捜索依頼を受けるヒーリーとマーチ。アメリアの母親を演じているのはキム・ベイシンガーである。キムとラッセルは『L.A.コンフィデンシャル』以来の共演ではないだろうか。捜査を開始する2人だが、そこにマーチの娘も参加することに。そういえば、『ラスト・ボーイスカウト』でも、ブルース演じる主人公の娘が登場して、危険な目に遭っていた。本作でも、この娘が活躍してくれそうな予感がする。少女失踪事件には裏がありそうで、捜査する2人の前にはブルー・フェイスやオールドガイ、ジョン・ボーイとか、奇妙な殺し屋が登場して、物語をややこしく、面白くしてくれそうです。
 

予告編の終盤では、銃撃戦が展開され、男がガラスを破ってビルの窓から落ち、車が爆発。さらに車が暴走して民家の壁をぶち破って突っ込むなど、ド派手なアクションが続いて、これまでのシェーン・ブラック作品の要素が“全部のせ”みたいな印象がある。まだ本編を観ていないが、ぜひシリーズ化してほしいコンビである。事件の真相については、劇場で確かめてきます!
 

今回注目した予告編:
『ナイスガイズ!』
監督・脚本:シェーン・ブラック
出演:ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング
2月18日から公開
公式サイト:http://www.niceguys-movie.com/
 

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!