二大スター共演の香港ノワール! 『ホワイト・ストーム』の予告編
【最近の私】ショーン・コネリーが亡くなって、ショックです。彼の出演作では『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』や『アンタッチャブル』などが好きでした。
新型ウイルスの影響で、新作映画の公開が延期となっている中、映画館発信型の映画祭が開催されている。「のむコレ」はアジア映画に強いシネマート新宿と心斎橋の番組編成担当、野村氏が選んだ作品を上映する映画祭だ。今回上映される作品の中から、香港映画『ホワイト・ストーム』の予告編を紹介したい。
香港最大の裏組織「正興」では麻薬には手を出さないという掟があった。だが、地蔵(ルイス・クー)が麻薬に手を出す。予告編は、地蔵の義兄弟であるティン(アンディ・ラウ)が、制裁として地蔵の指を切り落とす場面から始まる。それから15年後、ティンは金融界で成功し、麻薬撲滅に意欲を燃やす。一方、指を失った地蔵は、麻薬を売りまくる麻薬組織の大物になっていた。ティンは「地蔵を殺せば1億ドル」という賞金をかける。予告編では語られないが、ティンには麻薬に対する憎しみがあるのか。ティンと地蔵の戦いがヒートアップし、予告編の最後は車が路上から地下鉄の駅に突入し、歩行者が大勢いる構内で銃を撃ちながら激走。さらにエスカレーターを車で下り、地下鉄の線路に飛び込むなど、過激なカーチェイスがこれでもかと盛り込まれている。
ここで、主演俳優2人のおさらいをします。まずはアンディ・ラウから。1961年に香港で生まれる。ということはもうすぐ還暦。予告編では、そんな年齢とは見えないくらい若いですね。80年代から俳優・歌手として活躍し、出演作品は100本を超えるベテランである。出演作では、ハリウッドでもリメイクされた『インファナル・アフェア』(2002年)などがすぐ思い出される。他にも『LOVERS』(2004年)、『ウォーロード/男たちの誓い』(2007年)など代表作が数多くある。
ルイス・クーは1970年生まれ。アンディより10歳近く若いが、25年以上のキャリアがあるベテラン俳優だ。ルイスもかなりの出演作品数になるが、個人的には『ドラッグ・ウォー 毒戦』(2013年)、『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』(2016年)などのアクションが好きである。そいえば、ルイスとアンディは、『プロテージ/偽りの絆』(2007年)で共演していました。
そして「香港ノワール」という言葉が宣伝で使われている。香港ノワールは、『男たちの挽歌』(1986年)が日本で公開された頃からそう呼ばれるようになった。以降、香港で制作された、裏社会を描いた作品や犯罪映画が「香港ノワール」と呼ばれることになる。香港ノワールとして思いつくのは、先述の『インファナル・アフェア』である。また『友は風の彼方に』(1987年)は、後にクエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(1992年)の元ネタとされたことで映画ファンに名前が知られるようになった。『ホワイト・ストーム』の予告編を観る限り、新たな香港ノワールの1本として期待できそうです。
本作は「のむコレ」で上映後、12月にはDVDが発売されます。これも新型ウイルスの影響を受けた中での、映画鑑賞の新しい形だと思います。映画館で観るか、DVDで観るか、どちらにしても、ティンと地蔵の対決の行方を見届けます!
今回注目した予告編
『ホワイト・ストーム』
監督:ハーマン・ヤウ
出演:アンディ・ラウ、ルイス・クー、ミウ・キウワイ
10月11月に「のむコレ2020」で上映
公式サイトはこちら
のむコレ2020
https://www.cinemart.co.jp/dc/o/nomucolle2020.html
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
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