花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.17 ザ・ビニール文化に変化!?
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
タイでは、オレンジジュースや豆乳、トムヤムクンなどの汁物類、サラダ類、さらには肉までなんでもビニール袋に入れて売っています。市場を歩いていれば、いろいろな食材が、パンパンに膨らんだビニール袋に入って並んでいるのを見ることができるでしょう。まさに“ザ・ビニール文化”なタイ。湿気が多い環境にビニールが素材として入ってきたことは画期的だったのではと想像します。テイクアウトが多いタイでは、毎食こうした出来合いのものを買う度に、ビニールと輪ゴムが山のように溜まっていくのです。
しかし先日、フードコートに来ていた西洋人がおもむろにバッグの中から自分のプラスティック容器を取り出して、その中にオーダーした食べ物を詰めてもらっているのを目にしました。「ああ、かつてのチェンマイもそして日本もそうだったよなあ」と懐かしく感じました。あるスーパーでは、マイバッグを持っていない人には、商品が入っていた空の段ボール箱に詰めていたことも…。タイも日本も本来はマイ容器が普通だった国のはず。便利さばかりを追求していた意識を少し変えることで、こうした山のようなビニールゴミが減っていけばいいなあと感じました。まずは、自分もマイ容器持参から!
※デザートお惣菜も卵もビニール袋
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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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