花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.19 タマリンドの季節
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
タマリンドというフルーツをご存じでしょうか? 日本にはあまり馴染みはないかと思いますが、こちらではドライフルーツや酸味を補う調味料として、さらにお菓子、ジュースなど本当にポピュラーな存在です。
我が家の庭にも10メートル位になるタマリンドの木が2本あり、先日も近所のおばあさんたちが「収穫させて欲しい」とお願いに来ました。彼女たちは、フックのついた長い竹棒と籠を持参でやってきて、木の枝に竹の棒を引っかけてブンブン枝を揺すり、実を落としていきます。半日がかりで落とした籠いっぱいの実を持ち帰り、皮を取って中身を取り出します(写真がお礼に持ってきてくれた、皮をむいたタマリンド)。これをしばらく水に浸しペースト状にして調味料として使うのです。梅干しペーストのような感じといえば一番近いですね。日本人が大好きなパッタイ(タイ風焼きそば)やマッサマンカレーなどにも使われています。先日訪れたレストランでは、丸ごと揚げたお魚にタマリンドソースがかかった一品があり、さっぱりしておいしいかったです。タイ語学校のオフィスガールたちが、タマリンドキャンディをたまに口にしているところを見ると、日本の“小梅ちゃん”を食べている感じ。お通じにも美容にもいいタマリンド。機会があったら是非試してみてくださいね。
—————————————————————————————–
Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
—————————————————————————————–
花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
バックナンバーはこちら