花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 vol.33 新型コロナとアブラムシ
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
非常事態宣言は6月末まで延びたものの規制は徐々に緩和され、まだ静かではありますが、チェンマイも街が動き出してきました。
さて、皆さんはご自宅での時間、どの様に過ごされていましたか?
私も最初の2週間は、普段作らないようなお料理を作ってみたり、本を読んだり、うちヨガ、“あつ森”をやってみたりと、一通り皆さんがやってるようなことして、時間と気持ちを持て余さないようにしていましたが、3週目辺りからだんだんとダウン気味に…。そんな時、我が家に蔓延(はびこ)っていたアブラムシと向き合ったことは、気持ちの切り替えに効果抜群でした。
ここ最近、庭にある一番高い木の上で、アブラムシのオーバーシュートが起きていました。更に困ったことに、大量のアブラムシのフンのついた葉が落ち、下にある植物たちを台無しにしていたのです。ビッシリいる虫の大群に目をそらしていましたが、新しく植えたジャスミンの花も枯れそうになり、この機会を逃すべし! まずはコロナ同様、アブラムシとも向き合おうと決めました。高いところに伸びた枝をカットし、殺虫剤は使わず、木酢をこまめにスプレーし、手作業で朝から一人アブラムシと向き合いました。ジャスミンの小さな黄緑色の新芽に群がるアブラムシを見ていると、「悪い虫がつかないように」というフレーズが心の底から理解できました。はじめは見えなかった小さな虫の世界も、今では目で追えるようになりました。また、 殺虫剤を使わずオーガニック野菜を手作業で育てる農家さんの苦労も、少しですが実感できました。何よりもアブラムシのお陰で、新型コロナの事をあまり考えずにすみました。
大量のアブラムシと向き合っていると、アブラムシと同様に新型コロナも大量発生してしまったのだなと思えてきます。今後いろいろなウイルスが大量発生しないよう気をつけ、他の生き物と共存しているという自覚、バランスが大事だとこの小さなアブラムシのお陰で改めて実感できました。
毎日毎日この作業を行い、最近ようやくアブラムシが減り、庭の植物たちが息を吹き返してきてきれいな緑になりました。庭を眺めると、新型コロナも先が見えて来ているのだと、力が湧いてきます。
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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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