花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.38 天気予報なんて気にしない!?
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
「あまり天気予報を見ないからなあ…。」最近知り合ったタイ人と天気の話をしていたら、そんな一言が。その言葉に、「そうなのー?」と我がアンテナがひっかかりました。私はお洗濯当番でもあり、習慣のように、毎日天気予報をチェックします。でもそういえば、長年一緒の我がパートナーも天気予報を見ているところを見たことがないし、気にしている様子もないのは、なんとなく気付いてはいました。今回改めて第三者に言われて、興味が湧き、他のタイ人数名に聞いてみたところ、やはり天気予報をあまり見ないというのです。確かに日本に比べて、タイは天気がいいし、雨といっても短時間にザーッと降るだけだし、また降る前の空気感を知ってしまえば、洗濯物も取り込めるので必要性は低いのかもしれません。逆に日本の天気は、女心のように変わりやすいので、生活する上で天気予報は大切な情報。そして日本の天気予報は、今日着ていく服装まで提案するなど、びっくりするほど細かくて丁寧です。確かに日本人の挨拶は、「今日もいい天気ですね」などお天気の話題も多い一方で、こちらは、「ご飯食べた?」が定番挨拶です。天気予報もところ違えば役目も違うんだなあと改めて実感。そして日本人は常に先の事を考え、準備する事に長けており、物事への繊細さ、細かさ、丁寧さで世界から注目されるのは、こういう背景も影響しているのかも、と天気予報から感じるのでした。
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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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