花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.54 おばさんたちのセカンドライフ!?
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
チェンマイには沢山の定期市場があります。数年前から開催されたガシアン(タイ語で定年退職したという意味)マーケットと言われる60歳以上の人が参加できる市場は、人生100年時代に先駆けた良い取り組みだなあと、前から気になっていた所です。ガシアンマーケットは、古いランナー王国時代の建築が美しい建物、オールドチェンマイカルチャーセンターで、月に4回開催されています。そのスケジュールのゆるさも中年には魅力です。今回初めて訪れたのですが、敷地内から、歌の同好会に属しているようなおじさんがマイクで歌う、バックグラウンドミュージックが聞こえてきました。コロナ禍のせいか、あまり人はいませんでしたが、販売されていたのは、手作り風のタイのお菓子や、マッサージ道具、チェンマイベジタリアン料理、野菜や植物、昔ながらのタイ式コーヒーのオーリアン(タマリンドの種などを焙煎した代替コーヒー)、ハーブティーなど。若者向けの市場と比べるとトーンやペースがゆっくりで、売り子さんも基本おばさん、おじさんたちですが、中には孫が手伝っているブースもありました。奥には広い庭が広がりピクニック気分で買ったものを食べている人もいました。
チェンマイでは、定年といえども自分のペースで仕事量を調整している人も多いのでしょう。後半の人生を気張らず、細く長く、自分たちのできる範囲でやっている取り組みは、見習いたいと思ったのでした。
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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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