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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.60 タイの箒文化

花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.60 タイの箒文化

★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
 

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我が家では、タイ人のパートナーと住み始めた当初、掃除談義がおこなわれました。私は東京から来たバリバリ都会っ子で、掃除の仕方は掃除機が当たり前。はたきをしてから掃除機で吸い取るという方法です。一方で、パートナーは箒で掃いて、その後水拭きをするという方法。正直、箒の穂先部分がポロポロとすぐ抜けるし、箒の幅が広くて、慣れていない私が掃くと、かえって埃が散って掃除になっていないと思っていました。
 
タイの箒には何種類かあり、最も一般的に使うのは、柔らかい穂先(ほほき草)の箒。庭用の箒はココナッツの葉の一部からできています。この庭用の箒は、持ち手の竹部分が重いものがあり、履いているとかなり腕の筋トレになりますが、沢山の落ち葉を掃くには最適です。高い天井用の長い箒は、高床式の家の天井お掃除用で、信号待ちの道路で売り子さんがたまに売っています。
 
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あれから約15年が過ぎ、今私は箒を良く使っています。初めは柔らかすぎると思っていたものの、細かい埃を優しく広範囲に掃ける箒にも慣れてきました。絨毯の家とは違い、タイの床は木製かタイルが多く、窓全開で埃が飛んでくるし、虫の死骸は落ちているし、ヤモリの落とし物もあるので、毎朝寝起きに箒で掃くのが習慣となりました。そして1週間に2回の水拭きや、たまにグイーンと掃除機をかけると更にスッキリ。我が家では掃除道具も多様性の時代です。そして箒掃除は、素材も然りエコロジーで、またマインドフルネスだなあと思います。確かにお坊さんも毎朝掃いているものなあ…。
 

P.S. こんな和箒が、日本に逆輸入!(日本を含む12 か国以上にタイから輸出しているそう)
日本の手作り箒もがんばれ!
https://www.baanboonbrooms.com/

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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
 
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