花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.69 タイル
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
我が家のお風呂がだいぶ劣化してきたので、一部修理をすることにしました。タイの建築は地震もないせいか、日本よりも大雑把でびっくりすることがありますが、その分、気軽にリフォームできます。さて、我が家のお風呂場は昭和っぽく、タイル張りです。当時タイルは、小さなものから大きなものまで様々な種類があり、1枚から自由に買えました。ちなみにうちのタイルは10センチ×10センチ。タイルが汚れているところだけ直そうと思い、同じものを探しにいきました。うちのタイルは特別なものではなく、どこにでもあるようなものです。ところがタイルを買いにお店に行けども行けども、そのサイズはもう工場生産されていないというのです。似たようなものといえば、我が家の10センチ角タイルが、18個一緒になって一枚のタイルに…。小さいタイルを貼るのはお金と労力の無駄なんでしょう。なんだかタイル一つから合理化の波を実感しました。そんな中、今でも手作りでタイルを作っている工場に出会いました。工場の中に入ると、古い機械で一個一個型を取り、手で形を整える昔ながらの作り方をしており、それはそれは風合いのあるタイルでした。今のオーナーのお父さんは、昔日本の瀬戸で勉強したそう。こうした工場が長く続くといいなと思います。時代の波がこのゆっくりしたチェンマイにも入ってきていることにちょっと驚いたタイル事件でした。
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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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