花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.78 昔ながらのレシピ カノムジーン サオナーム
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
煙害問題と共に、タイのお正月を迎えた後、ようやく日常に戻りつつあるチェンマイです。そんな新年早々、友人がカノムジーンを食べに行こうと誘ってくれました。
カノムジーンとは、タイ人の大好きな料理で、米粉を使った生麺の上に好みのカレーや煮込んだスープなどをかけて食べる料理です。
そのお店は、カノムジーン専門店で、土鍋にご当地の8種類のスープがあり、食べ放題。早速チェンマイの名物、カノムジーン ナムニャオと呼ばれる豚骨スープにトマトや納豆などの調味料が入ったものからスタート。辛さを除けば日本人には食べやすい味でチェンマイっ子に人気の一品。そしてグリーンカレー、南タイの魚が入った辛いココナッツカレーなどいろいろなスープを麺にかけて楽しめます。そして何よりもここの名物は、昔ながらのカノムジーン サオナーム。サオナームは、中部地方の伝統的なレシピで、(一説には王室のレシピとも言われていて)、麺の上にパイナップルや、生姜、ニンニク、干し海老などを入れて、ココナッツミルクのスープをかけて食べるのです。珍しい一品なので初めて食べましたが、ココナッツミルクの味にパイナップルの酸味がくるとデザートのようなのですが、エビやニンニクなどの風味が後からくると不思議な感覚に。これが王宮で食べられていたのかとちょっと想像してしまいます。
お店でこのカノムジーンを食べていたのは、やはり高齢の女性たち。滅多に食べられないこのカノムジーンが懐かしいのか、それとも甘くてさっぱり食べやすいのかな!?ちなみにカノムジーンの食べ方は、麺をスプーンで麺を一口大に切り、スープにからめて食べます。日本人は、おそうめんに似ているのでついすすってしまいそうになりますが、機会があったら是非お試しを。
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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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