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花と果実のある暮らし Vol.34 お米だいすき!

花と果実のある暮らし Vol.34 お米だいすき!

【最近の私】 行きつけのローカル美容師のウアンさんが、妊娠中のためしばらくお店を閉めています。そのためしばらく美容院から遠ざかっていましたが、年末さすがに少しさっぱりしたいと思い、近所の美容院に挑戦! すると、ボブカットのはずが…まるで中学生に?! 美容師さんも切りすぎたと自覚はしているようで“すぐ伸びるわよ、マイペンライ(気にしない)”と…。This is Thailand!
 
 

先週パートナーが、近所の農家で獲れたばかりの新米を持って帰ってきました。どうも日常的にタイ米より日本米を食べてしまう生粋の日本人の私。紫色をしたタイ米を、「ライスベリーだよ」と言われてもピンとこない一方で、彼は、嬉しそうにすぐさま炊きはじめました。
 
 

■種類がいっぱい!タイのお米
タイのスーパーに行くと、いろいろな種類のお米を見かけます。タイでは、日本のお米よりも長細い長粒米、いわゆるタイ米が主食です。日本米よりも水分が少ないので、チャーハンやサラッとしたカレー、油を使った炒め物とよく合います。
 

また、スーパーに並んだお米は、赤、青、緑、黒、紫、白と実にカラフルです。赤・白・黒米はよくありますが、緑や青色のお米は日本ではあまり見かけないのではないでしょうか。初めて青いお米を見た時はびっくりし、着色した感じが食欲をそそりませんでした。のちに花びらから取れたナチュラルな色だと聞いて少し安心したのを覚えています。青く着色されたもち米の横に黄色いマンゴーが添えてあるお菓子もこちらではおしゃれに映るのでしょうか?!
 

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■チェンマイのもち米
チェンマイを含むタイ北部や東北部では、いわゆる長細いタイ米よりもち米が主流です。近年、若い人は太るという理由でもち米離れしてきているそうですが、それでも農業が盛んなこの地方では、腹持ちの良いもち米なくしては語れません。昔、大工さんから「朝は何食べたんだ?」と聞かれて、「パンとコーヒー」と答えたら、「それじゃあ、仕事にならないだろう!」と驚かれたことを思い出します。
 

近所のおばあさんたちは朝から蒸し器でもち米を炊き、布に包んで夕食までそれをまかないます。炊きたてのもち米は日本人にも食べやすく大変美味しいです。もち米を食べる時は、お箸を使わず、片手にひとくち分取って指で少し丸めながら食べやすい形にして、カレーやスープにつけて食べます。
 

また、北部にいる山岳民族は、カオドイ(山のお米)と呼ばれる日本米に似た中粒米を作っています。新年になると、彼らはお餅も作ります。お餅は大きな葉っぱに包まれていて、葉っぱを開くと中から手のひらほどの平べったいお餅が! そのお餅を磯部巻きにして食べた時は本当に感動しました。
 

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■初めて食べたタイの新米
さて、そうこうしているうちに、紫色をしたライスベリーが炊き上がってきました。部屋中にお米のいい香りが漂います。さすが、タイ米のササニシキ、コシヒカリとも言われる香り高いジャスミンライスに黒ジャスミンライスをミックスした新種ライスベリー。普段タイ米にあまり興味を示さぬ私もその香りにつられて、すぐさま試食。ひとくち口に運んだ瞬間…
 

おいしい! もちもち! 新米って特別!
 

私の中のタイ米への見方がガラリと変わる一瞬でした。
 

日本人の食の好みの変化で日本のお米の消費量は減っているといいますが、やはり私はごはん党。ごはんバンザイ! 新米最高!
 

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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美