ロサンゼルス校のカリスマ講師の ポジティブなフィードバックで 通訳初心者たちに自信が生まれた!
ロサンゼルス校の講師が指導する「初めての通訳トレーニング 講座(120分)」を開催しました。全2回のうち8月1日(日)は英日の逐次通訳、8月16日(日)は日英の逐次通訳。アメリカで長年通訳者として活躍し、ロサンゼルス校で通訳クラスを担当するディッキンソン佐恵子講師が指導しました。両日ともにロサンゼルスにいるディッキンソン講師と参加者のご自宅をオンラインで繋ぎ、密度の濃い2時間のレッスンとなりました。
◆8月1日(日)~英日逐次通訳入門編~
日本時間の朝10時、Zoomに続々と参加者が集まってきました。国内では北は青森県から南は香川県まで、国外ではアメリカのニューヨークから参加された方もいました。全11名のうち半分以上が通訳未経験で、その他の経験者も、きちんと通訳訓練を受けたことがない方がほとんど。初めて通訳にチャレンジする参加者たちは少し緊張気味でしたが、自己紹介で肩の力を抜くことができたようです。
ディッキンソン講師によれば、通訳は頭と耳と口をフル回転させることが必要。その中で最も大切なのは話を理解してアウトプットすることです。それを踏まえながら、早速実際に通訳にチャレンジしました。ビジネスに関する英語の音声を聞き、参加者たちが順番に訳していきます。ディッキンソン講師はそれぞれの英語レベルに合わせて、訳す長さを調整したり、ヒントを与えたりしながら訳出を手助けします。参加者たちは頭では分かっていてもうまく日本語でアウトプットできなかったり、話の内容を正確に理解できないことで不安な表情を浮かべたりしますが、ディッキンソン講師は「よく頑張った!」「ポイントは抑えられているよ!」とポジティブな言葉でフォロー。その励ましのおかげで参加者たちは少しずつ自信をつけていきます。また、単に訳すだけではなく、適切な表現が出てくるまで参加者たちに問いかけて、日本語の言葉選びの強化も図りました。
最後は、通訳のスキルに関してだけではなく、通訳者としての働き方や心構えについても参加者たちから質問が飛び交いました。それに対するディッキンソン講師のアドバイスは、どれもご自身の経験から生まれたものばかりなので、具体的で説得力があり、誰もが聞き落とすまいと真剣な表情で聞き入り、メモを取っていました。
◆8月16日(日) ~日英逐次通訳入門編~
この日の受講メンバーは、前回の英日逐次通訳のクラスを受けた方がほとんどでした。今回は英語でのアウトプットがメインなので、全員が英語で自己紹介。2回目ということもあり、前回よりもリラックスした雰囲気でスタートしました。
そして、前回同様に音声を聞きながら通訳していきます。
後半では、通訳のスキルアップに繋がる2つのトレーニングを行いました。1つは英語の数字を日本語で即座に日本語へ変換する練習。英語の数字は、桁数が増えると複雑なので多くの方が苦手意識を持っています。しかし、正確性が求められるので、訓練を重ねていくことが必要です。
もう1つは、文章を頭から区切りながら訳していく「サイト・トランスレーション」という訓練です。日本の英語教育を受けた方は、最後まで英文を聞き、後ろから前に訳してしまいがちですが、即時性が求められる通訳の現場では不向きです。このトレーニングを行うことで、文章を頭からシンプルに訳すスキルが身につき、通訳のスピードも上がります。
最後は、今後学習を続けるにおいて役立つ方法を、ディッキンソン講師が参加者たちに伝授。参加者同士が情報交換をする場面もあり、想像以上に得るものが多い講座となりました。
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この通訳講座をグレードアップして、12月に開講します。
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