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ダマー国際映画祭2019でJVTA修了生が字幕を手がけた2作品がW受賞!!

ダマー国際映画祭2019でJVTA修了生が字幕を手がけた2作品がW受賞!!

5月10日(金)から11日(土)、東京・下北沢の北沢タウンホールで「ダマー国際映画祭2019」が開催されました。JVTAは今年初めてこの映画祭に協力し、5本の短編作品の日本語字幕を担当。そのうちの2作品が2部門(15分部門と30分部門)それぞれの最優秀作品賞をW受賞するという嬉しい結果となりました。関係者の皆さん、おめでとうございます。

 
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★JVTAが字幕を担当した作品と担当翻訳者の皆さん
『Life!』 永井 舞子さん(15分部門 最優秀作品賞 受賞)
『From the Sky』 小路真由子さん(30分部門 最優秀作品賞 受賞)
『Discesa』 礒 愛さん
『Love Has No Borders』 松浦千尋さん
『A Different Way』 小池 綾さん


 
ダマー国際映画祭は、2001年にアメリカのシアトルで始まり、ワシントン、ロサンゼルス、広島でも行われ、今年初めて東京での開催となりました。会場の総合司会は、キコ・ウィルソンさんとメグミ・ウィルソンさん。上映作品の関係者の皆さんも紹介されました。また、映画祭代表で、『パッション』『ナルニア国物語』『Ray/レイ』などに携わった映画プロデューサーのマーク・ジョセフ氏が登壇し、この映画祭の趣旨を語りました。
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「この映画祭がこれまで関心を得てこられたのは、我々人間には神聖なものに触れたいという願望があり、それぞれの人生や経験してきたことの一つひとつが大切なものであること。私たちは愛されていること。私たちの人生で起こっていることは偶然ではなく、行きあたりばったりではありません。すべての人たちには、人生の目的があることを知りたいという願望があるからだと思います」(マーク・ジョセフ氏の挨拶より)
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この映画祭の特徴は、露骨な暴力描写や過激な映像に頼らず、人間の多様な感情や体験を芸術的に表現することを評価すること。上映作品は、同時多発テロや難民問題、いじめ、身近な人の死、隠れキリシタンなど重いテーマが描かれていましたが、どれも心の深い場所に響くものでした。初日にはニューヨーク市警で初代女性チャプレンになったスーザン・ジョンソン・クック氏を追ったドキュメンタリー『A Different Way』(JVTA修了生、小池綾さんが字幕を担当)が特別上映され、クック氏が登壇。この作品は「Dare to Overcome Film Competition」の受賞作品として表彰され、喜びを語る場面もありました。
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受賞作品の字幕を担当した修了生2人のコメント

 
◆15分部門 最優秀作品賞『Life!』 監督 : ラメッシュ・ジャイ(ガーナ)
日本語字幕担当 永井 舞子さん


微力ながらも自分の関わった作品が栄誉ある賞を授かることができ、大変うれしく思います。ケニアが舞台の本作は、主人公の青年クエクがインターネットカフェで自殺の方法を検索するシーンで始まります。4分というごく短い尺のショートムービーですが、一人の青年の人生と運命が詰まった、とても魅力的な作品なので、受賞を機により多くの人に観ていただければと思います。
翻訳者として、このような素晴らしい作品を翻訳する機会をいただけて感謝しております。今後も素敵な作品と出会えるよう、またその時に力を発揮できるように、これからも日々精進していきたいと思います。
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『Life!』は、重苦しい展開の後、救いが見えるユーモラスなラストに、会場から温かな笑いが起きていたのが印象的でした。初日の上映で特に客席から大きな反響があった瞬間でした。

 
◆30分部門 最優秀作品賞 『From the Sky』 監督 : イアン・エブライト(アメリカ) 
日本語字幕担当 小路真由子さん

翻訳を担当させていただいた作品が受賞したというのは初めての経験で、とてもうれしいです。露骨な暴力表現などを用いず人間の感情の表現を評価するダマー国際映画祭にふさわしく、この作品も直接的な描写はなくてもヤギ飼いの親子と兵士の会話を通して中東の紛争について考えさせられます。映画祭の存在と共に、より多くの方に知っていただきたいと思います。翻訳をしながら、あまりなじみのない地域の文化や風景に触れられるのも楽しみでした。自分が感じた感動を字幕で観ていただく方々に伝えられる翻訳ができるよう、これからも頑張りたいと思います。
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東京での初開催を大盛況のうちに終えたダマー国際映画祭。最後に同映画祭ディレクターの福原まゆみさんから、JVTAに頂いたメッセージをご紹介します。

 
◆ダマ―国際映画祭ディレクター・福原まゆみさん
集合写真
ダマー国際映画祭2019が無事に終了し、クロージング・セレモニーの後、全体の集合写真を撮りました。こうして見ると、本当に多くの方々に支えられてきたことを実感し、感謝の気持ちが溢れてきます。ところが、ふとある事に気付きました。この写真には国際映画祭に絶対に欠かすことのできない人たちが入っていないのです。それは今回5本の外国映画に日本語字幕を付けてくださった方々。字幕制作作業は映画祭が始まる前に完了していて、当日やっていただくことがないために集合写真から漏れてしまったのでした。時間も十分にない中、ご無理をお願いして字幕を作っていただいた方々です。一緒に写真に写りたかった…と、後悔先に立たず。
 
バイリンガルなら誰でも字幕を付けられると誤解されている方々がいらっしゃいますが、それは違います。字幕にはさまざまなルールがあり、また言葉のセンス、読みやすい漢字とひらがなの使い分けなどの判断力も必要です。その程度なら私も知っていました。ところが今回やり取りをさせていただいて驚いたのは、一つひとつの言葉を細かく調べ、その根拠や出典などを説明したレポートまでくださったこと。プロの仕事とはこういうことなのですね。ありがとうございました。次回はぜひ一緒に写真に写ってください。
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審査員による選定とは別に、特別部門として観客賞が用意されており、会場では公開したQRコードからスマホで観客が投票するこができました。こちらは、長尾淳史監督の 『Memories Rewound』が受賞。おめでとうございます。来年の開催も今から楽しみですね。

 

【ファイナリスト(11作品)】
『Memories Rewound』 監督 : 長尾 淳史 (日本)
『One Step』 監督 : マイケル・ウィリアムズ (アメリカ)
『Life!』 監督 : ラメッシュ・ジャイ (ガーナ)
『Rice Ball』 監督 : 大石 結介 (日本)
『Ayesha』 監督 : 小原 正至 (日本)
『Riding Double』 監督 : 羽石 龍平 (日本)
『Lemon & Letter』 監督 : 梅木 佳子 (日本)
『Blue』 監督 : マリアム・ファラザディ (イラン/アメリカ)
『From the Sky』 監督 : イアン・エブライト (アメリカ)
『Kintsugi』 監督 : ジョナサン・シッピティ (アメリカ)
『Repeat After Me』 監督 : 渋谷 悠 (日本)

 
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◆ダマー国際映画祭 公式サイト
http://www.damahfilm.com/

 
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