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新しい才能と出会う!ぴあフィルムフェスティバルがリアル会場とオンライン で開催中! 

新しい才能と出会う!ぴあフィルムフェスティバルがリアル会場とオンライン で開催中! 

「第43回ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)が、東京・京橋の国立映画アーカイブで9月11日(金)から開催中だ。PFFは、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに1977年にスタートし、新人監督の登竜門として知られる映画祭。インディペンデント映画を国内最大規模で集めたコンペティション部門の他に、独自のプログラミングによる招待作品やレトロスペクティブの上映などを実施しており、JVTA も毎年、字幕制作などで協力している
 

今年JVTAでは、日本初上映となる『ミカ・カウリスマキ/ママ・アフリカ ミリアム・マケバ』の日本語字幕を担当、修了生であり、本科で講師も務める野村佳子さんが手がけた。この作品は、南アフリカの伝説的な歌姫 ミリアム・マケバの音楽と人生を収めたドキュメンタリー。監督は、フィンランド映画界の巨匠ミカ・カウリスマキ(弟は同じく映画監督のアキ・カウリスマキ)というのも注目のポイントだ。恒例の人気企画「ピーター・バラカン ナビゲート 映画と音楽シリーズ『ブラック&ブラック』で上映されている。
 

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※提供:ぴあフィルムフェスティバル
※9月15日の上映には、ピーター・バラカン氏が登壇し、作品の時代背景をたっぷり解説した。
 

字幕を担当した野村さんは、様々なタイプの音楽ドキュメンタリーの翻訳に携わる中で、作品のオーディエンスである、そのジャンルやアーティストのファンを常に意識するようにしているという。
 

「どのような言葉や表現を使うのが最も自然なのか、彼らが期待している情報は何なのかなど、観ている人々に満足してもらえる字幕を心がけています。言葉使いで言うと、『歌詞』なのか『リリック』なのか、『手を組む』なのか『コラボする』なのか。音楽誌の記事や書物(できるだけ最新のもの)のチェックは必須だと思います」(野村佳子さん)
 

Miriam Makeba – Pata Pata (Live 1967)

 

ミリアム・マケバは、欧米で「パタ・パタ」や「クリック・ソング」などで知られる。歌を通じてアパルトヘイト反対を訴えたことで祖国を追われ、長い亡命生活を送った。彼女の生涯を知るには、南アフリカのアパルトヘイトの歴史、アフリカの歴史を理解していることが必要だ。
 

「本作は当時の状況は描写しているものの、ゼロから詳しく説明しているわけではないので、そこをどのように訳せば分かってもらえるかを最も考えました。原音を訳しただけでは伝わりにくい内容があれば、さりげなく情報を付け加えてみたり、原音からかけ離れない程度に意訳をしてみたり、自ら収集した情報をもとに工夫しています。激動の時代を生きてきたレジェンド的アーティストのドキュメンタリーならではの醍醐味(苦労)だと思います」(野村佳子さん)
 

詳細はこちら
ピーター・バラカン ナビゲート 映画と音楽シリーズ『ブラック&ブラック』
https://pff.jp/43rd/lineup/black-and-black.html
※『ミカ・カウリスマキ/ママ・アフリカ ミリアム・マケバ』
9月17日(金)18:30~上映(トークなし)。
※『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』
9月22日(水) 17:30~上映 (トークあり)
 

PFFアワード2021 特別映像

 

今年、コンペティション「PFFアワード2021」への応募数は489本。その中から入選した18作品は、配信サービス「DOKUSO映画館」と「U-NEXT」でも見ることができる。また、過去のPFFアワード歴代入選作品も配信中なので、こちらも要チェックだ。ぴあフィルムフェスティバルは9月25日まで開催中。今年のグランプリの行方に注目したい。
 

◆「PFFアワード2021」入選全18作品を10月31日(日)まで限定配信中
DOKUSO映画館
https://filmfestival.dokuso.co.jp/festival/detail/99

U-NEXT
https://video.unext.jp/browse/feature/FET0010145?nfignore=1&rid=OF00277

43rd PFF_FLYER_TOKYO_COVER
「ぴあフィルムフェスティバル」公式サイト
https://pff.jp/jp/
 

【関連記事】
◆修了生・小林雄介さんが監督・脚本の短編映画『Have a Good Journey』が配信中!
https://www.jvta.net/tyo/yusuke-kobayashi-pffaward/
 

◆JVTA 海外大学字幕プロジェクト(Global Universities Subtitling Project、GUSP)
JVTA講師の指導の下、日本語や日本文化を学ぶ海外の大学生らが日本の短編映画に英語字幕を付け、世界に向けて発信するプロジェクト。「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)の上映作品も英語字幕付きで、ドイツの日本映画祭「ニッポン・コネクション」で上映された。
https://www.jvtacademy.com/GUSP/
 

◆「第42回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」(2020年)
ロイ・アンダーソン特集の6作品の日本語字幕をJVTA修了生が担当
https://www.jvta.net/tyo/event/pff42_0925/
 

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