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第2回ペルー映画祭が開催中 上映作品『再会の肖像』の字幕をJVTAが担当

<strong>第2回ペルー映画祭が開催中 上映作品『再会の肖像』の字幕をJVTAが担当</strong>

新宿K‘ cinemaで第2回ペルー映画祭が開催中だ。同映画祭の上映作品『再会の肖像』の日本語字幕をJVTA修了生の杉山由香さんが手がけている。
 
ペルー映画祭は、ペルー独立から200周年にあたる2021年にスタート。ペルーというと、まず謎に包まれたナスカの地上絵や世界遺産の空中都市マチュピチュを連想するだろう。だが、それだけはないペルーの魅力を楽しめるのがこの映画祭だ。2回目となる今年は日本初公開となる9作品を含む全15作品を一挙上映している。
 
JVTAが字幕を担当した『再会の肖像』は、ペルーのアンデス地方アヤクチョで1980年代に撮影された6枚の写真をめぐるドキュメンタリー作品。3人の写真家たちが、写真に写る人々を探し出し話を聞いていく。彼らの証言は、テロ組織センデロ・ルミノソへの抵抗の歴史でもあり、ペルーの政治的な側面が描かれている。字幕を手がけた修了生の杉山由香さんは、これまでもショートショート フィルム フェスティバル & アジア 2019の上映作品『向かいの窓(The Neighbors’ Window)』(米アカデミー賞短編実写映画部門ノミネート)や、2022年のフィンランド映画祭上映作品『ウッドカッター・ストーリー』などいくつもの映画祭で活躍。今回も事実関係など細かいリサーチを行い、字幕作りに取り組んだ。

 

『再会の肖像』©NÓMADE FILMS. DERECHOS RESERVADOS.

 
「日本ペルー外交関係樹立150周年企画」では、舞踏家・三浦一壮氏が2021年にペルーの演劇祭に招聘された際に現地の演劇人と交流を深めていく姿を追った演劇ロードムービー『 Vamos Ayacucho(バモス・アヤクーチョ) 』(山本学監督)や、1995年に役所広司氏と高橋和也氏の主演で仏のヴァレシエンヌ映画祭で最優秀監督賞、準グランプリを受賞した『KAMIKAZE TAXIインターナショナルバージョン 』(原田眞人監督)などが上映される。
 
また、ペルーの詩人、ハビエル・エロ―の没後60周年の特別上映では、『情熱の大河に消える 』と『ある詩人への旅路 』の2作品を上映。ペルーの首都リマで生まれ、20歳でキューバに渡り「国民解放戦線」に参加し21歳で銃弾に倒れたエローの生涯を知ることができる。
 
その他、ペルーの伝統工芸品箱型祭壇「レタブロ」づくりに励む青年の苦悩を描く『レタブロ』やペルー代表のサッカー選手、ジェフェルソン・ファルファンの伝記『ファルファン 路地裏からの栄光 』、アルパカの繁殖と多様性の維持を“Pakucha(アルパカの精霊)”に祈願する儀式を捉えた『アルパカと生きる喜び』などペルーのさまざまな側面を見られる作品がラインナップされている。同映画祭は新宿の後、横浜、京都、前橋でも開催予定。
 

 
◆ペルー映画祭
新宿K‘s cinema 2023年10月21日(土)~11月3日(金)
横浜シネマリン 2023年11月25日(土)~12月8日(金)
京都シネマ 2023年12月8日(金)~12月21日(木)
前橋シネマハウス(予定)
・ペルー映画祭 公式サイト https://www.buenawayka.info/festival2
・新宿K‘s cinema 関連ページhttps://www.ks-cinema.com/movie/peru2023/