【SSFF&ASIAユニバーサル上映会】木村文乃さん、片岡鶴太郎さん出演作品の字幕ガイドと音声ガイドをJVTAが制作
6月4日(火)、世界最大級の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024(SSFF & ASIA 2024)」が開幕した。JVTAは毎年、この映画祭をサポートしており、今年も上映される約200作品の字幕を担当している。
2022年からは新たに、視覚障害者向け音声ガイドと聴覚障害者向け字幕ガイドを付ける試みが始まり、JVTAはこのガイド制作も手がけてきた。今年は「ショートフィルム ユニバーサル上映会 ~Cinema is Inclusive~」が6月13日(木)に開催、2作品の上映とゲストを迎えたトークイベントが行われる。JVTAの修了生も動画でコメントする予定だ。
伝統工芸「江戸切子」に
フォーカスした『紋の光』
今年JVTAが、字幕ガイド、音声ガイドを制作した作品は、『紋の光』(安井祥ニ監督)。過去のジャパン部⾨で受賞歴とアジアインターナショナル&ジャパン部⾨にノミネート経歴のある安井祥⼆監督が、東京都の伝統⼯芸品である江戸切子にフォーカスした短編作品で、⽊村⽂乃さんや⽚岡鶴太郎さんらが出演している。この作品は、SSFF & ASIAと東京都が2022年から進める「サステナブル・リカバリープロジェクト」の第2弾として制作された。「サステナブル・リカバリープロジェクト」とは、持続可能な都市の実現を目指す東京の街やそこで暮らす都民、街を訪れた観光客の様子等を映すショートフィルムを製作し、東京の多彩な魅力の一つとして国内外に発信する企画だ。
「ユニバーサルに伝える」の
最前線を体感しよう
当日は、音声ガイドと字幕ガイド付きで見ることができる。また、聴覚障害当事者で字幕ガイド制作に携わった高畑寿延さんと、『紋の光』の安井祥二監督がトークショーに登壇、視覚障害当事者で音声ガイド制作チームのメンバーである水野友美さん(JVTA修了生)の動画メッセージも予定されている。
他に2022年の「サステナブル・リカバリープロジェクト」の第1弾『サムライソードフィッシュ』も同時上映される。
SSFF & ASIAのユニバーサル上映の取り組みは今年で3年目を迎えた。障害者への合理的配慮の提供を民間の事業者にも義務付ける、「障害者差別解消法の改正法」の今年施行に伴い、今後情報のアクセシビリティのニーズがますます高まるのは必至だ。言葉のプロのスキルが求められる新たなフィールドを知るきっかけとして、ぜひ上映会に参加してみてはいかがだろう?
◆ショートフィルム ユニバーサル上映会~Cinema is Inclusive~
2024年6月13日(木)13:10 – 14:50
二子玉川ライズ スタジオ&ホール
※事前にチケット予約が必要
詳細・お申し込みはこちら
◆JVTAのメディア・アクセシビリティ科
コースの詳細はこちら
無料説明会の詳細・お申し込みはこちら