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4月27日劇場公開『君の名前で僕を呼んで』の吹き替え翻訳を修了生の瀬尾友子さんが担当

4月27日劇場公開『君の名前で僕を呼んで』の吹き替え翻訳を修了生の瀬尾友子さんが担当

 
4月27日劇場公開の『君の名前で僕を呼んで』の吹き替え翻訳を、JVTA修了生の瀬尾友子さんが手がけました!

 
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舞台は、北イタリアの避暑地。17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)は、大学教授の父の助手としてやってきた24歳のアメリカ人オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会います。エリオの家族のもとで、ひと夏を過ごすうちに、やがて激しく惹かれあっていく2人。別れの時が確実に近づいてくる中で知る、恋の痛みや喜びが瑞々しく描かれています。

 
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脚本は、『眺めのいい部屋』『日の名残り』などを手掛けてきた名匠ジェームズ・アイヴォリーが担当し、米アカデミー賞で脚色賞を受賞。その他、作品賞、主演男優賞、歌曲賞の4部門にノミネートされた話題作です。

 
エリオを演じるティモシー・シャラメは、その実力と透明感のある存在感でレオナルド・ディカプリオの再来といわれる新星。この作品で初主演作にして主演男優賞にノミネートという快挙を成し遂げました。
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エリオが焦がれるオリヴァーを演じるのはアーミー・ハマー。『ソーシャル・ネットワーク』や『J・エドガー』『コードネーム U.N.C.L.E.』などに出演し、さまざまな賞にノミネートされて注目を集めています。
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吹き替え版ではエリオ役に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のじんたん役、『おそ松さん』の松野トド松役のほか、歌手、俳優として活躍する入野自由氏。オリヴァー役には、コリン・ファレルやジェイミー・ドーナンの吹き替えのほか、役者やナレーターとして多くの作品に参加してきた津田健次郎氏が共演。SNSでも話題となっており、こちらも吹き替え版ならでは魅力となっています。

 
吹き替え翻訳を手掛けた修了生の瀬尾友子さんに見どころを聞いてみました。

 
◆瀬尾友子さん(吹き替え翻訳を担当)のメッセージ
本作の依頼を頂いたときは信じられず、担当者さんからの電話に思わず叫んでしまいました。素材チェックのために本編を見たときは、予想以上の素晴らしさに興奮状態です。魂を抜かれました。余りに感動したため、制作会社の担当者さんに「これが凄い、あれが最高だ」と何度もメールをしてしまいました。
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正直、本作の全てが見どころなのですが、何より素晴らしいのは「全てのシーンにおいて意味を読み解く楽しみがあること」です。主人公のティモシー・シャラメ(エリオ役)とアーミー・ハマー(オリヴァー役)の繊細な演技に何度も見返したくなります。仕草や表情の一つひとつに秘められた意図を解き明かしていきたくなるような、ある種の中毒性とも言えるかもしれません。翻訳作業中は繰り返し本編を確認しますが、そのたびに発見がありました。その後も収録現場や試写で作品に触れるたび新たな感動を覚え、収録が終わったときには名残惜しい気持ちになりました。作品に惚れ込みました!
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ただし惚れ込んだ分、自分勝手な想いで作品のもつ魅力を邪魔をしてはいけないと肝に銘じ、過不足なくお伝えしたい一心で言葉を選びました。
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またエリオの家族をはじめ、2人を取り巻く人々の描き方も愛情に溢れており、どこを切り取っても絵になります。翻訳作業中は毎晩のように映画の中の人々が夢に現れました。語り始めるとキリがありませんが、とにもかくにも魂を抜かれる作品です。(早く感想を語り合いたい!)ぜひ、ご覧ください。

 
日本語吹き替え版の予告編はこちら

 
◆瀬尾友子(せお ゆうこ)さん プロフィール
日本映像翻訳アカデミー2期生、元当校吹き替え翻訳講師。
1998年より兼業で字幕翻訳を始め、2000年にフリーランスへ。5年越しに夢だった吹き替え翻訳の仕事を始める。やまねこ翻訳クラブ所属。2017年より本格的に絵師活動を開始。6月には絵画のグループ展(http://sunabagallery.com/upcoming/20180602_picbook/picbook.html)に参加する予定。

 
◆翻訳を手がけた主な作品
『絵文字の国のジーン』『RWBY』『レヴェナント:蘇えりし者』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『ブラインドスポット2 タトゥーの女』『CSI : サイバー』など多数。

 
『君の名前で僕を呼んで』
http://cmbyn-movie.jp/
4/27(金)、TOHOシネマズ シャンテ 他 全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム
提供:カルチュア・パブリッシャーズ/ファントム・フィルム
©Frenesy, La Cinefacture