【修了生・小畑愛沙子さん】「プロデビュー後もEnglish Clockで学んだことが役立っています」
修了生の小畑愛沙子さんは、映像翻訳Web講座・プロフェッショナルコースを修了後、English Clock(旧カリキュラム)を受講。その後、トライアルに合格してプロデビューし、企業用ビデオ、オンラインイベント、長編映画、ニュース番組、料理番組、犯罪捜査ドキュメンタリーなどさまざまな作品の翻訳を手がけています。小畑さんは「プロデビュー後、English Clockで学んだ『前後のつながりがスムーズな訳文を作る力』が役立っています」と話します。具体的にお話をきいてみました。
◆1つ前の字幕を無理なく引き継いで次の物語を展開させる
先日、「Black Lives Matter」に関するニュース番組に日本語字幕をつけるお仕事をいただきました。60分尺の番組を10人で分担し、素材受取から約14時間後に納品するという特急案件でした。内容は、様々な人権活動家をゲストに迎え、黒人に対する暴力や人種差別について話し合うというものです。
字幕を作る際に最も意識したのは、English Clockで学んだ、1つ前の字幕を無理なく引き継いで次の物語を展開させることです。例えば、1~2枚目の字幕では、ワシントン大行進(人種差別撤廃を求める歴史的なデモ)の説明、3~4枚目では当時の状況、5~6枚目では当時の状況を象徴する具体例、7~8枚目ではデモを起こした人々の目的、そして9枚目で結論とスムーズに論理が展開されるよう字幕を作っていきました。
◆❝理屈の通った文章には読ませる力がある❞
English Clockで印象に残っているのは、「(日本語表現力も大事だが、それよりもまず)理屈の通った文章には読ませる力がある」という山根講師の言葉です。ですから、スムーズな論理展開を最重視して翻訳に取り組みました。
今回は14時間という短い時間の中でハコ切り、訳文作成、日本語表現の推敲、調べものといった数多くの作業がありました。時間配分を考える必要がある中、論理的な訳文作りに最優先で取り組んだのは、理屈の通っていない訳文ではいくら他の部分が優れていたとしても視聴者を引っ張ることはできないと考えたからです。最終的に仕上がった番組を確認したところ、他の翻訳者さん方のお力によるところも大きかったのですが、話し手の熱い思いが存分に伝わってくる力強い番組に仕上がっていると感じました。
◆プロデビュー後もEnglish Clockで学んだことが役立っている
「Black Lives Matter」のような社会的な問題を取り上げた作品に携われることは、翻訳者として大きなやりがいを感じられます。話し手が明確な主義主張を持っている分、こちらが話の筋道を見失うことは許されません。こういった厳しいプロの仕事をこなす上で、English Clockで学んだことが非常に活かされていると感じています。
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English Clock修了生・小畑愛沙子さんインタビュー
https://www.jvta.net/tyo/ec-asako-kohata/
※現在English Clockは小畑さんが受講された当時のカリキュラムをさらに発展させた「ロジカルリーディング力 強化コース」を開講しています。
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