東京コミコンで『GEHENNA(ゲヘナ)~死の生ける場所~』(片桐裕司監督)の上映が大盛況!
12月3日、東京コミックコンベンションでJVTAが日本語字幕を担当したホラー映画『GEHENNA(ゲヘナ)~死の生ける場所~』(片桐裕司監督)がアジアで初上映されました! “コミコン”は漫画、アニメ、ゲーム、映画などさまざまなコンテンツが紹介される、世界最大級のポップカルチャーイベント。日本で初開催された今年、3日間で32,010人が来場しました。
片桐裕司氏は、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』『ハンガーゲーム』などの人気ハリウッド作品で特殊メイクやSFXを手がけてきた、知る人ぞ知る特殊造形クリエーター。『GEHENNA』は、そんな片桐氏の初監督作品として国内外で注目を集めています。この日は映画の上映に加え、片桐監督のほか、同作にカメオ出演している御年76歳のベテラン俳優、ランス・ヘンリクセン氏らが登壇しました。熱気溢れる会場の様子を、日本語字幕の翻訳を手がけた修了生の石井恵子さんが、レポートしてくれました。
◆当日はなんと、20時開始の上映にもかかわらず開場前には既に100人ほどの長蛇の列、そして300席の観客席は満員御礼でした! コミコンの会場には『GEHENNA』のブースもあり、作品の内容や片桐監督のアートワークを紹介したパネルなど展示されていました。そこには、登場人物のペペを演じた俳優のSean Sprawlingさんもいて、一緒に写真を撮らせてもらいました。その後、片桐監督自ら私を上映会場まで優先的にご案内してくださいました。しかも、お忙しいなかツーショットの記念撮影にも快く応じてくださり、感激です!
★片桐裕司監督から頂いたJVTAへのメッセージ
今回はプロの‘字幕翻訳の技術’というものを実感できました。
日本語って深い!
JVTAさん、本当にありがとうございました!
300名の観客はほとんどが日本人でしたので、私たちが作った字幕を頼りに映画を観てくれているのかと思うと感無量で涙が出そうでした! 翻訳作業をしていた時に使っていた画像の何倍もクリアな映像で鑑賞できたので、翻訳時には見えていなかった、恐ろしい場面や血が鮮明に映っていて、怖さもひとしおでした。字幕も大画面で観るとやはり、パソコンの小さな画面で観るのとは違いますね。私たちが苦労と工夫を重ねた末に意訳した字幕で観客が笑ってくれた場面もありました。こうした反応が生で見られるって最高ですね!
エンドロールでは、スペシャルサンクスのクレジット内にあるたくさんの関係者のお名前の中から 必死に私たち翻訳者の名前を探しました。でも残念ながら全く見つけられず、がっかりしていたそのときに…なんと最後の最後にドーンと私たちの名前が!! 慌ててシャッターを切ったのですが、前の人の頭が写りこんでしまいました…。翻訳チームの皆さんの記念すべき銀幕デビュー作なのに…。すみません!
片桐監督が登壇中におっしゃっていたのですが、次回作の製作も決まったそうです。こちらも楽しみですね! ぜひ、また字幕翻訳に参加させていただけたら嬉しいです。
会場にはランス・ヘリクセン氏も登壇され、大きな歓声があがっていました。上映後、最後にまたSean Sprawlingさんが握手をしてくれました。翻訳者として、監督や出演者の皆さんとこんな風にお会いできたのは夢のような体験でした。心より感謝しています!
『GEHENNA(ゲヘナ)~死の生ける場所~』
http://www.gehennafilm.com/